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例年、関東リーグ優勝チームの勝点は40点台の後半から50ポイントを超えるあたりなのだが、今シーズンは優勝した流経大の勝点が41ポイント(22試合)だった。一方、最下位となって2部降格が決まった慶応義塾大学は勝点24だったが、これは例年なら10位以内に入れる数字だった。
そして、大学サッカー界の今シーズンを締めくくる大学選手権(インカレ)でも東西のリーグ優勝校が姿を消し、大学サッカー界の混戦状況は最後まで続くことになった。
そもそも、大学サッカー界は新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けていた。それが、最後まで混戦が続いた最大の原因だろう。
この数年、大学勢は天皇杯全日本選手権大会でJリーグ勢を倒しジャイアントキリングをたびたび起こしてきた。コロナ禍で変則的な形式となった昨年は別としても、一昨年の天皇杯では法政大が東京ヴェルディ、ガンバ大阪に完勝して準々決勝に進出。2017年度には筑波大がYSCC横浜、ベガルタ仙台、アビスパ福岡を倒してラウンド16まで進んでいた。
だが、今シーズンは千葉県代表の順天堂大学(関東大学リーグ8位)が2回戦でFC東京に食い下がったものの延長の末に敗れ、東京代表の駒沢大はJ2降格のSC相模原に、茨城代表の流経大もやはりJ3で8位のYSCC横浜に敗れてしまった。
今シーズンの大学勢は、ここ数年に比べて強化が進まなかった印象がある。
当然のことである。新型コロナウイルス感染症の影響が大きかったからだ。
コロナ禍の影響はあらゆるカテゴリーのチームにもあるはずだが、学校単位のチームの方が大きな影響を受ける。
選手たちの多くは寮で合宿生活をしている場合が多いから、当然集団感染が生じやすい。そのため、実際に集団感染が起こって試合日程が変更になるケースが何度もあった。そのため、関東リーグは第17節が延期になり、おかげで最終日に劇的な幕切れとなったのだし、関西リーグの日程変更は関東以上に多かった。
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