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【Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ:プレビュー】ポガチャル、クスらが参戦! どのステージも登坂力が問われるワールドツアー屈指の山岳ステージレース
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介毎回確実に上位を押さえてくるミケル・ランダは、心機一転スーダル・クイックステップのエースとして参戦。前回は山岳逃げを繰り返したギヨーム・マルタン(コフィディス)、シーズンインから絶好調を維持するレニー・マルティネス(グルパマ・FDJ)、スペインのレースとの相性が良いヒュー・カーシー(EFエデュケーション・イージーポスト)、ウノエックスモビリティに今季合流し総合エースを担うアンドレアス・レックネスンあたりの走りも押さえておきたい。
前回スプリントで2勝を挙げたカーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク)や、今季は上位進出多数のブライアン・コカール(コフィディス)あたりが平坦ステージでは強さを見せる。ツアー・ダウンアンダーを勝ったスティーブン・ウィリアムズ(イスラエル・プレミアテック)、5年前にマトリックスパワータグの一員として日本のレースを走っていたオールイス・アウラール(カハルラル・セグロスRGA)、アジアから世界へと羽ばたくモンゴル人ライダーのジャムバルジャムツ・サインバヤル(ブルゴス・BH)の走りも押さえておきたい。
そして、ステージ通算5勝を挙げる“カタルーニャ・マエストロ”のトーマス・デヘント(ロット・デスティニー)は、今季限りで一線を退くことを表明しており、最後のボルタ・ア・カタルーニャ出場だ。
18のUCIワールドチーム、7の同プロチーム、合わせて25チームがスタートラインに並ぶ今大会。最後に大会の歴史に触れておくと、1911年初開催で、1935年に始まったブエルタ・ア・エスパーニャより長い歴史を持つ大会である。もともとは秋に開催されていて、後に夏へ。3月下旬に時期が移ったのは2010年のこと。長くボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ協会が主催してきたが、近年はツール・ド・フランスと同じA.S.O.(アモリ・スポル・オルガニザシオン)が実務を行っている。
文:福光 俊介
福光 俊介
ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う
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