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サイクル ロードレース コラム 2023年10月11日

【ジャパンカップサイクルロードレースを走るスーパースター:ジュリアン・アラフィリップ】2度の世界王座、衝撃のマイヨ・ジョーヌマジック。フランス国民の夢を背負う「本能の走り」の体現者

サイクルNEWS by 福光 俊介
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実弟も数年前までプロを目指すライダーで、自身のレースがない日はできるだけ弟の走りに立ち会い、励まし続けた。私生活では、フランスのレース解説者で、ツール・ド・フランス ファム(女性版ツール)のレースディレクターでもある元選手のマリオン・ルッスさんと2021年にパートナー関係に。翌年には長男が誕生。現在はフランスの隣国・アンドラ公国を拠点としている。

ここ一番で頼るべきは“本能”!さあ、どこでアタックする!?

世界王者の証アルカンシェルを着て2017年のツール・ド・フランスのステージ勝利を飾った

世界王者の証アルカンシェルを着て2017年ツール・ド・フランスでステージ勝利

プロになりたての頃は、「将来的にはツール・ド・フランスを勝てる可能性がある」と言われ、クライマー(急峻な山岳の上りを得意とする選手)として育てるべきだとの声も多かった。ステージレース(数日かけて総合成績を争うレース)で意識的に総合優勝争いに飛び込んだこともあったし、ツールを制するまであと一歩まで行った。

ただ、やっていくうちに「ワンデーレースでの適性」が明確になり、みずからも短期決戦に魅力を感じていった。本人いわく「ステージレースは集中力が持たない」。

さあ、アジア最高峰のワンデーレース・ジャパンカップで持ち前の登坂力とパワー、スピードは発揮されるだろうか。彼の走りで注目すべきは、古賀志林道での上りアタック(急激にスピードを上げてライバルを振り切る攻撃)と、ダウンヒルテクニック(下りを巧みに走る)、独走力、そしてスプリント(フィニッシュ前の勝負)。状態が万全であれば、これらをフルに発揮して優勝に近づくはずだ。きっとどこかで、“本能”が頼りになる。

初出場のジャパンカップ。キャリアの1ページに新たなタイトルを刻むことができるだろうか。日本での一戦が、キャリアの、人生の、大きなターニングポイントになるかもしれない。

文:福光 俊介

福光 俊介

ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う

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