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【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第20ステージ】カラパスがステージ3勝目。エヴェネプールが迎えた「最も美しい日」
サイクルロードレースレポート by 滝沢 佳奈子バルベルデが集団を牽引する姿を見せた後、総合4位のミゲルアンヘル・ロペスがアタック。総合表彰台を逃すわけにはいかないアユソがそれにはしっかりと対応し、マス、エヴェネプールらも難なく後ろにに続く。チームメイトのアルメイダがアユソに声をかけ、再び先頭を引いた。
ラスト8km、スピードを上げて残りを吸収しきったマイヨ・ロホ集団と先頭の2人とのタイム差はもう15秒前後まで縮まっていた。このまま吸収かと思われたが、最後の1級山岳の頂点まで残り数百mのところでカラパスがさらに加速を切り、頂上へとかっ飛んでいった。イギータはそれにつくことは叶わず、すぐ後ろに迫った集団に吸収された。
1級山岳を終えたラスト5kmのレイアウトはほぼ平坦と若干の上り。単独先頭のカラパスは、上体を揺らしながら渾身の力をペダルに込めた。
残り2km手前で集団からは、シエラ・ネバダのステージで逃げ切り勝利を果たしたアレンスマンが一人飛び出した。カラパスからアレンスマンが15秒、カラパスから集団までは20秒。
今大会3勝目を掴んだカラパス
ラスト1km、若干の上り基調をダンシングでぐいぐいと車輪を進めるカラパスが残り距離をがむしゃらに減らしていく。そして、後ろのアレンスマンとは十数秒の差を保ったまま、山岳ジャージを着たカラパスが最後の直線に入った。後ろを確認し、勝利を確信したカラパスは両手を高々と掲げて、今大会3勝目を飾った。
アレンスマンがわずか8秒届かずフィニッシュラインを切り、そのすぐ後にエヴェネプールを含む総合勢がフィニッシュへと入る。長かった20日間の真っ向勝負が終わった。
「この日を目標にしていたし、とても重要な日だと分かっていた。特に総合では様々な要素が絡んでくるから、超ハードなステージであることは分かっていた。自分のやり方で賢く、必要なときに動けるように走ったよ。そして、逃げの選手たちから多くのサポートを受けた。それは僕にとってとても重要なことだった。最終的には、フィナーレでアタックして、ここで勝つことができると確信していた。でも正直なところ、ものすごく感動しているよ。何よりも、このような素晴らしい勝利で、自分がどのようなタイプのライダーであるかを示すことができて、とてもとてもうれしい。KOMを争うことは目標のひとつだったんだ。また、このジャージでステージ優勝できたことは、僕にとって大きな意味を持つ快挙だ。今日もたくさんのエクアドル人たちが沿道で応援してくれていた。彼らがレースを楽しんでくれたことを願うよ」(カラパス)
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