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【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第20ステージ】カラパスがステージ3勝目。エヴェネプールが迎えた「最も美しい日」
サイクルロードレースレポート by 滝沢 佳奈子残り40kmを残すところで、ベローナが離れ、後ろからマスがアタック。エヴェネプールは何の問題もないかのようにピタリと後ろにつけた。マスのアタックが止むと、後ろからワンテンポ置いて総合7位のテイメン・アレンスマン、総合3位のフアン・アユソなどが追いついてきた。
少人数に絞られてきたロホグループでは、今度はUAEチームエミレーツがアユソのために引き始める。そこから19歳、アユソがアタックを繰り出すも、エヴェネプールはシッティングのまま落ち着いて捌き、レッドジャージ自ら集団の先頭に立った。
先頭では1級ラ・モルクエラの頂点を取るべくカラパスがダンシングで加速する。特段遮る者もおらず、そのまま先頭通過を果たしたカラパスは、2位のスタナードに27ポイント差をつけ、残り一つの1級山岳ではもう覆らない結果に。ここで実質、山岳賞ジャージを手中に収めたこととなる。それでもカラパスはペダルを緩めなかった。
総合勢がカラパスら3名の先頭から遅れること1分50秒、1級山岳の頂点を通過した。先頭3名からバルベルデら7名の追走集団は20秒ほどだった。先頭では自らの総合順位をトップ10に押し上げるために総合11位のメインチェスが先頭を長く引く一方、総合10位につけるヒンドレーとのタイム差を縮ませないようにするためにチームメイトのイギータは先頭交代を拒否した。
そしていよいよ今ブエルタ最後の上りとなる1級山岳コトス(距離10.3km、平均勾配6.9%、最大勾配10%)に先頭3名が入ると、早速カラパスがアタックしていった。メインチェスは千切れ、イギータのみが追いついた。
メイン集団では、最後の1級山岳を前にした下りで再びアシスト勢が合流。UAEチームエミレーツ、モビスター、アスタナカザクスタンが人数を揃える。先頭に立ったUAEがペースを上げると、追走していたバルベルデらの集団をまずは捕らえた。最後のステージ勝利を狙ったバルベルデだったがマスのためのアシスト役に回った。
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