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【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第20ステージ】カラパスがステージ3勝目。エヴェネプールが迎えた「最も美しい日」
サイクルロードレースレポート by 滝沢 佳奈子バルベルデらの追走集団からはティボー・ピノが抜け出す。ピノの元にジーノ・メーダーとミュールベルガーが合流。3名で前を追う。先頭はスタナードとソレルのまま、スタナードが2級山岳をトップ通過。5ポイントを追加し、36ポイントとなったスタナードに対して、追走集団内で埋もれたカラパスはポイントを取れず。残る山岳は3つとなった。
三つ目の2級山岳のカネンシアに向かう途中、先頭の2人に追走3名が追いつき、先頭は5名となったが、2級山岳の上りに入ると、追走集団と先頭のタイム差はわずかに。頂点まで3.6kmのところで追走集団からカラパスがアタック。バルベルデと、セルヒオ・イギータがその後輪につき、3名で一気に先頭集団へと追いついた。その後1kmのうちに、残りの追走集団も先頭に合流し、24名の先頭集団が形成された。
ローハン・デニス、カラパス、セバスティアン・レイシェンバックの順で2級山岳を通過する頃、逃げと集団とのタイム差は3分40秒ほどとなった。カラパスは山岳ポイントを3ポイント加算した。
2級山岳を下ったらすぐに4つ目の山岳、1級ラ・モルクエラ、平均勾配6.9%の9.4kmが待ち受ける。この上りは、2015年のブエルタでやはり第20ステージ、マイヨ・ロホを着ていたトム・デュムランからファビオ・アルが総合首位の座を奪った場所でもある。
先頭グループではシモン・グリエルミのアタックをきっかけに活性化。結果的にメインチェス、イギータ、カラパスの3人が抜け出して、ギャップを作り出した。
最後から2番目となる1級山岳に入ったメイン集団ではモビスターチームのコントロールが始まっていた。レッドジャージのエヴェネプールは、モビスターチームの最後尾を走る総合2位のエンリク・マスの後輪を集中した表情でとらえる。カルロス・ベローナの容赦ない引きによって集団は人数をどんどん減らし、エヴェネプールは残っていた最後のアシストも失った。それでも集中し切った様子で対応を続ける。
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