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【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第20ステージ】カラパスがステージ3勝目。エヴェネプールが迎えた「最も美しい日」
サイクルロードレースレポート by 滝沢 佳奈子先頭逃げグループでは、スタナードが最初の1級山岳を1位通過。山岳ポイントで合計31ポイントを獲得したスタナード、カラパスまで19点差に迫る。
遅れて1級山岳を通過した総合勢を含むメイン集団からは、アレハンドロ・バルベルデやヴィンツェンツォ・ニバリ、ルイス・メインチェスらが頂点付近で抜け出した。モビスターチームのグレゴール・ミュールベルガーもバルベルデとともに追走グループに加わった。モビスターとしては、エヴェネプールから2分7秒差の2位につけているエンリク・マスの総合首位奪還に向けた最後のチャンスへと臨んでいた。
カラパスと話すバルベルデ
「僕らにとっては大きなブエルタだ。アレハンドロ(バルベルデ)にとってはキャリア最後のブエルタで、エンリク(マス)は総合優勝をかけて戦っている。今日は全てを出し切ってエヴェネプールを仕留めるために苦しむつもりだけど、非常に難しいだろう。もちろん、2位も重要だが、我々は勝つためにここにいるのだから、今日は勝負する。優勝を狙うには十分な強さを感じている。2位も素晴らしいけれども、優勝はもっと素晴らしい」(グレゴール・ミュールベルガー)
次々と追走が飛び出す中で、上り区間でも何度もアタックを繰り出したマルク・ソレルだったが、たった一人で下りを利用して先頭へと追いついた。その後方、最初の1級山岳の下りでバルベルデらの追走グループは人数を増やし、20名ほどの集団となって、ソレルが加わったばかりの40秒ほど先行した先頭を追う。
大人数の逃げを行かせた集団はようやく緩み、タイム差がまた広がり始めた。残り120kmを残す平坦区間で、先頭から追走グループまでは30秒前後、先頭からメイン集団までは5分開いた。
先頭では、残り110km地点でソレルとスタナードが抜け出す。先頭を走ったその他の選手たちは後ろに続くバルベルデたちの追走集団へと吸収された。
次に二つ目の山岳、2級のプエルト・デ・カネンシアに入ると、集団ではボーラ・ハンスグローエが牽引し、逃げとの差を徐々に縮めていった。これは、追走集団の中にジャイ・ヒンドレーの総合10位の座を脅かす総合11位のルイス・メインチェスが入っており、ヒンドレーとのタイム差が1分50秒とあまりなかったためだった。
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