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【サイクルロードレースを支えるスペシャリスト】 選手からの「ありがとう」が大きな活力。UCIワールドチーム「EFエデュケーション・NIPPO」で世界を駆ける気鋭のメカニックの強き意志
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介――レース帯同時に選手から掛けられた言葉で特に印象的に残っているものは何ですか。
南野:レースが終わった後の「ありがとう」、この一言が本当にうれしいです。このレースのために長い時間をかけて仕事をしてきた、というところで「ありがとう」「バイクを完璧に仕上げてくれたおかげで良い結果を残せたよ」なんて言われるとグッときてしまいます。ときにはレースまでの期間に何らかのトラブルが発生することもあって、選手と話し合いながら作業をするわけですけど、走り終えて互いをねぎらいながら握手すると報われた気分になります。
南野求さん
――ではメカニック仲間での会話で特に印象に残っているものは何ですか。
南野:選手や他のチームスタッフよりも長く一緒にいて、その間にはシリアスな話題から他愛もない話までいろいろなやり取りをしているわけです。なので、自然とメカニック同士の思いも強くなっていきます。シーズンを終えて帰国する直前に、仲間同士で「ありがとう」と言い合えたことが何よりも良い気分でした。
――「ありがとう」はキラーワードですね。その一言ですべてが晴れやかになる。
南野:短いフレーズですけど、案外うまく伝えられない言葉だったりしますよね。その一言を期待して仕事をしているわけではないですけど、言ってもらえると次への活力にもなりますし、「もっともっと良いバイクに仕上げよう」という気分にもさせてくれます。
――2021年シーズンの中で一番印象に残っているレースと一番印象に残っているエピソードを教えてください。
南野:これまで数年間レースメカニックを務めてきましたが、ストラーデ・ビアンケやパリ~ルーベといった不整地を走るレースは準備からまったく異なる流れで、私自身とても勉強になりました。ワールドチームはレコン(試走)をとても大切にしているのですが、なかでもチューブレスタイヤの空気圧確認に時間と労力を割いていて、チームがどれだけこのレースに賭けているのかを身に染みて感じました。選手それぞれにコンマ単位まで細かく指定の空気圧を割り出したうえでレース本番を迎える流れは、メカニックとして刺激的でした。1レースあたりメカニックが3~4人帯同するのですが、レース前であれば試走についていく者とホテルに残って作業する者とに分かれて、でき得る限りの業務をこなしていきます。その意味では、レースは準備段階で決まってくる、これに尽きると思っています。
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