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サイクル ロードレース コラム 2021年12月7日

【サイクルロードレースを支えるスペシャリスト】 選手からの「ありがとう」が大きな活力。UCIワールドチーム「EFエデュケーション・NIPPO」で世界を駆ける気鋭のメカニックの強き意志

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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――選手たちがレースで活躍できるよう、特に心がけていることはどんなことですか。

南野:大前提として、選手の「命」をあずかっていることが挙げられます。ネジ1本緩んでいるだけで命にかかわる事態になりかねないので、ミスなく作業することは常に意識しています。逆に、良かれと思ってやったことがマイナスに転じては元も子もないので、安全に走れるようバイク整備することは特に心掛けています。

南野求さん

――選手との関係づくりで心がけていることはどんなことですか。

南野:特に重要視しているレースとなれば、選手たちもバイクに対していつも以上にシビアになります。「サドル位置が数ミリずれている」だとか、「ハンドル周りの感覚が違う」であったり、普段は気にしないような細かいところを指摘したりと、みんな繊細になっていきます。そんな時には親身になって、納得してもらえるまで作業します。快適にレースを走ってもらうことが一番なので、できるだけ選手たちに寄り添えたらと日頃から思っています。正直、私たちでも大きなレースが近づくと「ああしておけば良かった」などと思ってしまうことはあります。でも、そこは自分に芯を持って、強い気持ちで選手たちを送り出さないといけません。

――これまでメカニックとして歩まれてきたわけですが、UCIワールドチームで仕事をするようになって大きく変わったところを挙げるとするならどのあたりになりますか。

南野:複数人のメカニックで分業している点ですね。UCIコンチネンタルチームで働いていたときは1人で複数の業務をこなしていましたが、いまは作業の種類こそ減ったとはいえ選手の人数が多い分、ひとつの作業にかかる時間が大きくなってきます。また、選手ひとりに対して用意されるバイク台数も多いので、同じ作業でもチーム規模に沿った時間と労力が必要になります。ちなみに、選手ひとりあたりのバイク台数は、レースバイク2台、スペアバイク3台、TTバイク1台、スペアバイク1台、自宅など拠点でのトレーニング用バイク3台(うちTTバイク1台)が基本になっています。さらに、大会によってはエースクラスの選手にスペシャルバイクが用意されることもあり、出場するレースのレベルやカテゴリーに応じて準備するバイクの数は変動します。

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