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【サイクルロードレースを支えるスペシャリスト】 選手からの「ありがとう」が大きな活力。UCIワールドチーム「EFエデュケーション・NIPPO」で世界を駆ける気鋭のメカニックの強き意志
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介――ちなみに「この選手はこんなヤツ」みたいな小ネタ、教えてください。
南野:クークレールはポケモン好きで、よくその話題で盛り上がります。おもしろかったのが、坂本拓也マッサーがスマホアプリ「ポケモンGO」をやっていたときに、通知音を聞いたクークレールが即座に「ポケモンゲットしたな!」と反応したときですね。ほかにも、カーシーであればプライベートでヤマハのモーターバイクに乗っていますし、監督のマッティ・ブレシェルも日本車が好きだと常々言っていたりと、ジャパニーズカルチャーはいろいろなところで浸透している印象があります。
――チームの垣根を越えてメカニック同士で交流や情報交換をすることはありますか。あればどんなことを話すのですか。
南野:メカニック同士の情報交換は非常に重要です。自分だけではどうにも解決できないようなバイクトラブルが起きたときに、他チームのベテランメカニックからアドバイスしてもらう、なんてことはよくあります。レース会場で他チームのトラックをのぞきに行くこともしょっちゅう。選手の移籍と同様に、メカニックがチームを移るということも多々あるので、そうしているうちに自然とネットワークは広がっていきますね。
――やっぱり他チームのバイクも気になりますか。
南野:それは当然ありますね。最新のパーツが導入された、なんて聞けば気になって見に行きますし、バイクの組み方ひとつとってもメカニックごとに異なるので、それを学ばせてもらったり。所属チーム関係なく、どのメカニックも良いものはどんどん取り入れていこうというスタイルで働いています。
南野求さん
――今年16勝を挙げ、そのどれもがインパクト大の勝ち方でした。その活躍を下支えした南野メカニック、来年はどんなシーズンにしたいとお考えですか。
南野:勢いのあるチームで仕事ができていることは私自身大きな誇りです。チームのムードもとても良いですし、今年以上の成果を挙げられると思っています。私が整備したバイクで選手たちが勝ってくれる、そんな機会が多い1年にしたいですね。
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