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サイクル ロードレース コラム 2021年7月15日

【ツール・ド・フランス2021 レースレポート:第17ステージ】最難関フィニッシュでポガチャル擁するUAEが強さを証明。マイヨ・ジョーヌ「僕はひたすら祈るだけ」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ステージ序盤の長い平地ゾーンの終わの、中間ポイントの手前1kmだけは、主導権をドゥクーニンク・クイックステップに手渡した。緑首位マーク・カヴェンディッシュ擁するウルフパックは、2位マイケル・マシューズ、3位ソンニ・コルブレッリを相手に火花を散らす。ただ必死なライバル2人に挟まれて、むしろカヴは上手く状況をコントロールする方を選んだ。首位通過=7位通過で最大9ptを懐に入れたマシューズに対して、次点カヴ8ptは、わずか1ptを失ったに過ぎない。パリまで4ステージを残し、両者はポイント差36ptで睨み合う。

スタート地点は多くの人で溢れた

スタート地点は多くの人で溢れた

直後に戦いの舞台は、ピレネーの難関3峠へと変わる。1つ目の山岳ペイルスルドの上りでは、メイン集団が動いた。もはや3人しか大会に残っていないアルケア・サムシックの1人、エリー・ジェスベールが登坂口で加速を切ると、同僚ナイロ・キンタナを連れて前方へと飛び出したのだ。2018年大会で今区間と同じ最終峠を制したコロンビア人の攻撃に、すかさず赤玉ワウト・プールスが後輪に張り付いた。3年前はゲラント・トーマス総合優勝のために尽くしたが、今はチームリーダーとして山岳賞を持ち帰る使命を帯びている。当然、山岳賞でわずか10pt差のキンタナを、1人で逃すつもりはなかった。山男たちの競り合いには、フレンチクライマーのピエール・ラトゥールも加わった。

ただし区間勝利を争いたいポガチャルは、山岳巧者たちにそれほど自由は与えなかった。13.2kmの長い山道が終わる前に……プールスとキンタナをきっちりと回収する。この後の2人に許されたのは、2つ目の山岳ヴァル・ルーロン・アゼの山頂での、メイン集団内におけるポイント収集スプリントのみ。プールス4位4pt、キンタナ5位2pt。最大60pt獲得可能だった1日に、両者が手にしたのは、最終的にこのわずかなポイントだけだった。またラトゥールだけは単独で逃避行を続けるも、2つ目の山岳で、やはりUAE列車に前方から引きずりおろされていく。

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