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サイクル ロードレース コラム 2021年7月11日

【ツール・ド・フランス2021 レースレポート:第14ステージ】43kmの独走劇!バウケ・モレマが4年ぶり2度目のツール区間勝利「すべての勝利がスペシャル」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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【ハイライト】ツール・ド・フランス 第14ステージ|Cycle*2021

あらかじめチェックしていた自分向きのコースで、得意の勝ちパターンに持ち込んだ。下りで、独走。激しい飛び出し合戦をかいくぐり、バウケ・モレマが4年ぶり2度目のツール区間勝利を手に入れた。タデイ・ポガチャルのマイヨ・ジョーヌに何ら異変はなかったが、リスクを覚悟で逃げだしたギヨーム・マルタンが、総合2位に浮上した。

4年ぶり2度目のツール区間勝利を手に入れたモレマ

4年ぶり2度目のツール区間勝利を手に入れたモレマ

「2017年大会の勝利はスペシャルだった。だってツールで初めての区間勝利だったから。今日の勝利もまたスペシャルだった。だって距離の長い独走を成功させたから。僕は年間に10勝も15勝も挙げられる選手ではない。だからすべての勝利が、僕にとっては、スペシャルなんだ」(モレマ)

大逃げが決まる日。ピレネーの入り口の起伏コースで、アタッカーたちの脚はうずいた。南西フランスの焼け付くような太陽の下で、スタートと同時に、多くの選手が無我夢中で飛び出した。

もちろんプロトンがすぐには逃げを許さない。ようやく30kmほど走った先で5人が前方へと躍り出たはいいけれど、どんなに必死にペダルをこいでも、決して30秒以上を奪うことはできない。

理由のひとつが、スタート76.7km地点に待ち構える中間スプリント。たしかにエディ・メルクスの区間34勝に並んだマーク・カヴェンディッシュが、圧倒的な101pt差でマイヨ・ヴェール争い首位に君臨している。ただし「制限タイムアウトを救済された場合はマイヨ・ヴェール用ポイント全没収」という厳格な規則のせいで、ピレネーを乗り越えるまで、決してジャージの行方は分からないのだ。

だからこそカヴがあっという間にグルペットの定位置に収まった後、連日同様、ポイント賞2位マイケル・マシューズと4位ソンニ・コルブレッリは猛烈に攻め立てた。ところが2位ヤスパー・フィリプセン擁するアルペシン・フェニックスが、前方に2人を送り込んでいたものだから、追走はひどく難航した。

……結局は100mほどの差で吸収ならず。しかもカヴの同僚ドリス・デヴェナインスに単独ブリッジを成功されてしまうのだ。連日中間スプリントに突進し続けるマシューズとコロブレッリは、猛烈に奮闘した末に、ぎりぎりのところで上位6位までのポイントを逃した。マシューズは首位とのポイント差を101pt→92ptへとほんの少し縮めたに過ぎず、上位陣の順列に変化はなかった。

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