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サイクル ロードレース コラム 2021年6月4日

【クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ 第5ステージ:レビュー】トーマスの奇襲攻撃成功!「これでTTの失敗から立ち直れそうだ」

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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「昨日の自分にはガッカリしたけど、今日の勝利で立ち直れそうだよ。この先の山岳ステージが楽しみになってきたし、ツールに向けた良いテストの機会とするよ」(トーマス)

牽引するバーレーン・ヴィクトリアス

牽引するバーレーン・ヴィクトリアス

一方、わずかに抱えていたマイナス要素を見抜かれてしまったバーレーン・ヴィクトリアス。最後の数kmは、コルブレッリを支えられるのがジャック・ヘイグ1人だけだった。それでも、エーススプリンターはこの日のレースを予定通りだったと強調する。

「みんな素晴らしい仕事をしてくれた。本当に感謝しかない。トーマスがアタックした時も、ジャックが全力で僕を導いてくれたんだ。今日はこれが精いっぱいだったよ」(ソンニ・コルブレッリ)

劇的決着の後ろでは、予定していたスプリントをあきらめたマイヨ・ジョーヌの姿が。ルーカス・ペストルベルガーはジャージを脅かされることなく、もう1日黄色をまとうことが決まった。そう、もう1日。

「あと1日マイヨ・ジョーヌを着られるので満足だよ。明日からは総合系ライダーが活躍する日だから、ウィルコ(ケルデルマン)とパトリック(コンラッド)のために仕事をするよ。僕自身がポディウムに上がることはないと思う」(ルーカス・ペストルベルガー)

第6ステージから、いよいよアルプスへ足を踏み入れる。167.5kmのコースは後半に上りが集中しており、3級山岳のル・サペ=アン=シャルトルーズが今大会最初の山頂フィニッシュ。1つ手前の3級山岳コート・ド・ラ・フレットと合わせると、最後の約10kmはひたすら上り続ける。このステージを走り終えた頃には、総合争いの輪郭が大なり小なり見えていることだろう。

「もう1日」マイヨ・ジョーヌを着るペストルベルガーは、チームメートにその座をバトンタッチできるか。自信を取り戻したトーマスはもちろん、着々と総合順位を上げているベン・オコーナーやミゲルアンヘル・ロペスといったクライマーたちもアクションを起こすはずだ。今大会の覇権争い、そして先に待つツール・ド・フランスへの道筋が、少しずつ鮮明になってくる。

文:福光俊介

福光 俊介

ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う

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