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サイクル ロードレース コラム 2021年6月4日

【クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ 第5ステージ:レビュー】トーマスの奇襲攻撃成功!「これでTTの失敗から立ち直れそうだ」

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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アスグリーンには中間スプリントポイント1位通過によるボーナスタイム3秒を許すことになったが、ボーラ・ハンスグローエはこの状況にしっかり対処した。アスグリーンがチームメートのヨセフ・チェルニーを先行させて、自身は集団に戻る判断をしたこともあって、ひとまず総合が大きく動く可能性は低くなった。

結局逃げはさして強力なものとはならず、チェルニーも、その後単独で集団から飛び出したスヴェンエリック・ビストラムも、集団からすると脅威にはならなかった。

レース終盤は、複数の丘越えや強風を利用して集団を崩そうという動きも見られたが、バーレーン・ヴィクトリアスが中心になってプロトンを統率。コート・ドゥ・モンルビュではイネオス・グレナディアーズやグルパマ・エフデジも加わって集団の人数を絞り込んだが、上り終えると再びバーレーン・ヴィクトリアスが主導権を奪取。前で泳がせていたローソン・クラドックを捕まえて、最終局面へと向かった。

こうなると、コルブレッリの勝ちパターン…かに思われた。だが、それを覆したのがトーマスのアタックだった。残り1kmを合図に先頭へ出て、あとはフィニッシュへと猛進。さすがにトップスピードを維持し続けることは難しく、最後の直線では一杯になったが、懸命に追い込んだコルブレッリをわずかにかわしてトップでフィニッシュに飛び込んだ。

イチかバチかの攻撃。失敗すれば大暴走となりかねない仕掛けには、トーマスのある見立てが関係していた。

「特に計画していたわけではなかったのだけど、バーレーン・ヴィクトリアスが長時間の牽引で人数を減らしていることは分かっていたんだ。残り1kmでトライしてみたら、何かが起こるかもしれないと思った」(トーマス)

ただ、勝てる確信はなかった。仮に集団に飲み込まれても、トップと同タイムフィニッシュなら御の字。それでも、勝ったのだから儲けもの。前日のタイムトライアルでは失速した分を、ボーナスタイム10秒で取り返した。

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