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サイクル ロードレース コラム 2021年6月4日

【クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ 第5ステージ:レビュー】トーマスの奇襲攻撃成功!「これでTTの失敗から立ち直れそうだ」

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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インタビューに答えるゲラント・トーマス

インタビューに答えるゲラント・トーマス

計画していたわけではなかったという。ただ、集団内の状況を見て勘が働いた。ソンニ・コルブレッリのスプリントのためにアシストに人数を割いていたバーレーン・ヴィクトリアスの様子を探っているうちに、残り1kmで自然と心と体が動いた。

残り1km。敢然と先頭に立つと、変則的なペアピンコーナーを抜けて一気のフルスロットル。

「コーナーがトリッキーであることは事前に把握していた。無線ではタイム差が広がっていると告げられて、そうなったら全力で踏み続けるだけだった」(ゲラント・トーマス)

トーマスの番手に入ったミハウ・クフィアトコフスキもファインプレーだった。意識的にトーマスとの間隔を開けると、慌てた集団は完全に混乱した。ギリギリまで我慢したコルブレッリが残り200mから猛然と追いかけたが、ほんの数センチ間に合わなかった。

誰も予想していなかったトーマスの奇襲攻撃が成功した。

クリテリウム・ドゥ・ドーフィネは後半戦へ。第5ステージは、主催者発表では175.4kmの平坦ステージとされたが、中盤以降に4つのカテゴリー山岳が集中。どれも登坂距離こそ長くないが、傾斜は決して緩くないものばかり。とりわけ、最後の上りである2級山岳コート・ドゥ・モンルビュは状況を難しくするもので、平均勾配が12%、最大勾配は15%というが、瞬間的に20%を超える急斜面が待ち受けている難所だ。頂上からフィニッシュまでは約12km。ここで遅れてしまうようだと、前へ戻ることは困難になる。

最大で8人に膨らんだ逃げは、リーダーチームのボーラ・ハンスグローエにとって想定の範囲外だった。マイヨ・ジョーヌのルーカス・ペストルベルガーから総合タイム差9秒で3位につけるカスパー・アスグリーンが入ったからだ。

「スタート直後から逃げ狙いのアタックには注意していたが、アスグリーンが行ってしまった。これで僕のスプリント狙いから、メイン集団のコントロールにチームの意識を切り替えざるを得なかった」(ルーカス・ペストルベルガー)

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