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【ジロ・デ・イタリア2021 レースレポート:第12ステージ】初のグランツール区間勝利で友の胸で男泣き!ヴェンドラーメ「この勝利は、彼のものでもある」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかそれでもレースは続く。57kmほど走った先で、5選手が抜け出した。さらに、いくつかの小さな塊が前方へと駆け出していくと、ついにプロトンは前方に蓋を閉めた。スタートから約65km。フィレンツェの市街地を通過中の出来事だった。
飛び出していったのは16人。たしかに「元」総合候補ジョージ・ベネットが紛れ込んではいたけれど、総合ではすでに21分24秒もの遅れを喫していた。他にも誰ひとりとして、総合争いを脅かす選手はいなかった。おかげでマリア・ローザのエガン・ベルナル擁するイネオス・グレナディアーズは、心静かに減速することができた。白い道で激戦を繰り広げた翌日で、さらには恐るべきゾンコラン登坂をいよいよ2日後に控えて、できる限り無理をしたくなかったのかもしれない。しかもステージの途中では、幾度も激しい雨に襲われた。集団前方で隊列を組み、上りも下りも、安全にリズムを刻み続けた。逃げ集団には最大13分もの大差を与えた。
「いやいや、むしろ、ものすごく厳しいステージだったからなんだ。幸いにもガンナとプッチョが集団前方で1日中素晴らしい仕事をしてくれた。ゾンコランのことはいまだ考えてもいない。ただ1日、1日を、問題なく戦っていきたいだけ」(ベルナル)
前方集団はちっとも落ち着かなかった。とてつもない奮闘の果てに逃げ切りの切符をつかんだ16人だが、ジャンルーカ・ブランビッラ曰く、「残す150kmもアタックの連続」。それでも全部で4つ待ち受けた山岳のうち、序盤3つの上りでは、山岳ジャージ姿のジョフリー・ブシャールが難なく先頭通過を果たした。同僚ヴェンドラーメが大いに助けてくれたからであり、「大してポイントを争ってくる選手がいなかった」せいでもあった。むしろ濡れた下りで、怖いもの知らずたちが、我先にと特攻を繰り返した。
ただし本当のふるい分けは、4つ目の、つまり最後の山岳で行われる。きっかけはブランビッラの加速。しかも3度。麓ではいまだ13人が踏みとどまっていたというのに、登坂開始直後に間髪入れずに3度アタックを繰り出すと、一気に集団を6人にまで絞り込んだ。
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