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サイクル ロードレース コラム 2021年3月30日

【ボルタ・ア・カタルーニャ:レビュー】イネオス・グレナディアーズが総合ワン・ツー・スリーフィニッシュ!頂点に立ったアダム・イェーツ「表彰台からの景色が素晴らしい」

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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表彰台にのぼるイネオスの3人

表彰台にのぼったイネオスの3人

3月半ばをすぎると、トップシーンはクラシックレースとステージレースとが並行する。それもあって、この時期のステージレースへはグランツールを見据える者が自然と集まってくる。

2週間ほど前に走ったパリ~ニースやティレーノ~アドリアティコは、スプリンターもいれば、クラシックハンターもレースをかき乱そうと動き回っていたから、どうしても慌ただしくなってしまう。腰を据えて「仮想グランツール」に取り組むならば、戦線が二手に分かれる今だと考えていた…のかもしれない。あくまでも推察にすぎないけれど。

そう思わせるほどに、イネオス・グレナディアーズの布陣は豪華だった。アダム・イェーツ、リッチー・ポート、ゲラント・トーマス、そしてリチャル・カラパス。グランツールレーサー4人に、ローハン・デニス、ジョナタン・カストロビエホ、ルーク・ロウの万能アシスト陣。このメンツがそのままツール・ド・フランスに出場していても、なんら不思議ではない、むしろ群を抜くチーム力になっているかもしれない。ほぼベストメンバーで、ボルタ・ア・カタルーニャに臨んでいた。

彼らは狙い通り、第3ステージからギアをトップに入れた。今年のツールでは大会終盤の勝負どころがピレネー山脈に設定されるが、そのシミュレーションのごとくコンディションと戦術確認に勤しんだのだった。

今シーズン初戦のカラパスこそ調整の一環としてアシストに回ったが、残るリーダー格3人は、レース前のミーティングで誰から仕掛けてもよいと申し合わせていた。結果的に、真っ先に動いたアダムがライバルを圧倒。ポートとトーマスはアシスト経験も豊富だから、こうした状況下では教科書通りのチームプレーに集中。アダムを追いたいライバルたちを徹底的にマークし、彼らの戦意を喪失させることに労力を割いた。

それからはもう、いつか見た「イネオス・グレナディアーズの姿」だった(チームスカイの姿、といった方がふさわしいか…)。メイン集団の先頭にメンバーを固めて、レース展開にピッタリ合致させたペーシングで粛々と進行する、あの光景である。ライバルたちに攻撃するスキを一切与えない。そんなペースで進んでいくから、かえって堪りかねず脱落していく選手が現れる。気が付けば、個人総合のトップ3をアダム、ポート、トーマスが固めていた。

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