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サイクル ロードレース コラム 2019年7月24日

【ツール・ド・フランス 2019 第16ステージ / レースレポート】「ポケットロケット」ユアンがステージ2勝目「脚の痛みは消えちゃった」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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カレブ・ユアン

第11ステージに人生初のツール区間優勝をもぎ取り、25歳と6日目にして戦後最年少の全3大グランツール区間覇者となったばかりのカレブ・ユアンが、早くも2勝目を手に入れた。酷暑にも負けず、横風にも負けず、休息日明けのリズム変化にも負けず、なによりマイヨ・ジョーヌの重圧にも負けず……ジュリアン・アラフィリップは危なげなく総合首位の座をを守った。

日曜日からフランス全土に猛暑警報が出されている。ツールのプロトンを迎え入れた南仏ニームも、例外ではなかった。温度計は摂氏40度を指し、日陰でさえ33度を超えた。それでも勇敢に、今大会逃げ常連のステファヌ・ロセットと、今大会初逃げのアレクシー・グジャールが飛び出した。さらにルーカス・ヴィシニオウスキー、ポール・ウルスラン、なにより今大会最年長39歳171日のラルスイティング・バク——この2019年の夏が人生最後のツール・ド・フランスと決めている——が続き、5人の逃げを作り上げた。

それぞれの所属チームに待望の今大会初勝利をもたらしたい5選手。しかし、どうしても2分以上のタイム差を開くことができない。サイン台にアイスベストを着こんで乗り込むほど、準備万端のトニー・マルティンとユンボ・ヴィスマの仲間たちが、先頭に立って驚異的な制御を続けたせいだ。かといってメイン集団は、5人をあっさり吸収してしまうつもりもなかった。実にフィニッシュ手前2kmまで、延々とエスケープを前方で泳がすほうを選んだ。

スタートから50km地点の曲がり角で、総合2位ゲラント・トーマスが地面に滑り落ちてしまうアクシデントも。第1ステージ、第8ステージに続く今大会3度目の落車を喫したディフェンディングチャンピオンだが、ほぼ無傷でレースへと復帰した。一方で残り28km、小さな集団落車が、ヤコブ・フグルサングを途中棄権に追い込んだ。過去13回グランツールに出場してきた34歳にとって、これが人生2度目のリタイア。1度目は2017年、同年のクリテリウム・デュ・ドーフィネ総合覇者として乗り込んだツールを、やはり落車の影響で立ち去っている。2019年のドーフィネ王者は、またしてもツールで自らの実力を証明できなかった。

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