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サイクル ロードレース コラム 2019年7月20日

【ツール・ド・フランス 2019 第13ステージ / レースレポート】完璧な1日。アラフィリップ「自分が一番驚いている」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ジュリアン・アラフィリップ

まさに完璧な1日。2019年7月19日、マイヨ・ジョーヌの100歳の誕生日の当日に、黄色をまとうフランス選手が区間勝利を果たした。ステージ地に詰めかけた歴代マイヨ・ジョーヌ着用経験者たちに祝福され、初代着用者ウジェーヌ・クリストフの姿が描かれたイエロージャージを授与された。沿道に詰めかけたファンたちは「アラフィリップさん、あなたはもしかしたらご存知ないかもしれませんが、シャンゼリゼまでこのまま突き進むんですよ!!」なんていう替え歌を絶叫した。そして翌日の第14ステージでは、フランス共和国大統領エマニュエル・マクロンの待つトゥルマレ山頂へと、ジュリアン・アラフィリップはマイヨ・ジョーヌ姿で向かう。

50年前に初めてマイヨ・ジョーヌに輝き、あまりの強さに「ル・カニバル(人食い)」とあだ名されたエディ・メルクスの記念碑がポーの町にお披露目された..ほんの1時間ほど前、「ラ・カニバル」の別名を持つマリアン・フォスが鮮やかな加速を披露した。男子の個人タイムトライアルコースを利用して行われた女子レース「ラ・クルス」で、ロード・トラック・シクロクロス合わせて9つの世界タイトル+2つの五輪金メダルをその手でつかんできた32歳が、2014年第1回大会に続く2つ目のタイトルを懐に入れた。

27.7kmの全力疾走で、優勝大本命に名前を挙げられたのはワウト・ヴァンアールトのはずだった。しかしフィニッシュ手前1km、道幅が狭くなる右カーブでフェンスに接触。地面に倒れ込んだ。わずか3日前に初めての区間優勝に歓喜した元シクロクロス世界王者は、この日は涙の即時リタイアを余儀なくされた。幸いにも骨に異常はなかったが、太ももに深い切り傷を負った。また同じカーブでマキシミリアン・シャフマンも落車。左手骨折でやはり大会を去る。

そのヴァンアールトの3分後に走り出したトーマス・デヘントが、35分36秒12の暫定トップタイムを叩きだす。そこから約1時間45分に渡って、首位だけが座ることを許されるホットシートを温め続けた。しかしプロトン屈指の逃げ男は、この日は最後まで逃げ切れなかった。この日スタートを切った全166人中、165番目と166番目の走者に、記録を塗り替えられてしまうのだ!

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