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全文公開!宮崎早織(聖カタリナ女:現聖カタリナ学園→ENEOS)| ウインターカップ開幕直前 卒業生インタビュー
ウインターカップコラム by 青木 崇Q ただ、試合が始まってみると桜花学園が完全に主導権を握り、最大で29点差、4Q開始時で24点を追う展開になってしまいました。しかし、ここから怒涛の反撃がスタートします。みんなが諦めていなかったはずですが、キャプテンとして宮崎選手はあの時どんな心境で、チームメイトたちにどんな声かけをしていましたか?
「完全に私が止められていたので、その試合の時に。“わー”(どうしよう)って思っていたんですけど、後輩の曽我部(奈央)、篠原(華実)、木村(珠貴)がディフェンスをめちゃ頑張ってくれて、4ピリ入る前に何個かスティールしてくれたんです。その時に“あっ、まだ行ける”と思って、本当に後輩たちに背中を押されたという感じでした」
Q カタリナらしい機動力を生かしたプレス・ディフェンスで桜花から何度もターンオーバーを誘発させ、速攻から得点を重ねていきました。東京体育館の観客たちの雰囲気が変わり、カタリナの大逆転劇を見たいという後押しがあると感じられましたか?
「そこまで頭が回っていなかったんですけど、今でも覚えているのは、Wリーグの選手になってもあのメインコートでたくさんの人が見ている、あの歓声の中でプレーできるのは本当にウインターカップだけだなと思います」
Q 残り50秒で3点差まで詰め寄り、ラストチャンスは自分が打ちたいと思ったはずですが、残り2秒で曽我部がトップから完全なオープンで3Pを打ちました。あの瞬間はどんな感じだったのですか?
「入ったかなと思ったんですけど、ちょっと気持のほうが先走ってしまって落ちちゃって…。曽我部がすごく泣いていたから、“あ、自分で打てばよかったかな”という風にもその時は思いましたね」
Q 試合後すごく悔しがっていて「前半であれだけ開いてしまったのは私の責任」と話していましたのが印象に残っているのですが、やはりバスケットボール人生の中で最も悔いの残る試合になってしまったのですか?
「そうですね。本当に前半でもっと強い気持で戦えていたら、もっともっとおもしろい展開ができたんじゃないかなと思いましたね」
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