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過去3シーズン、滋賀レイクスターズは中盤まで苦戦を強いられて残留争いに直面し、終盤で勝ち星を増やしてB1に生き残ってきた。しかし、ショーン・デニスコーチが率いるようになって3年目の今季は違う。開幕から10試合で2勝8敗というスロースタートを切ったが、年明け以降は13試合で11勝するなど現在5連勝中。その中には11月17日に36点差で大敗した琉球ゴールデンキングス相手に、同じアウェイの地で手にした勝利が含まれている。
今季の快進撃は、選手補強の成功が大きい。アルバルク東京で出場機会の少なかった齋藤拓実をレンタル移籍で獲得できたことは、オフェンス力の向上で欠かせない要素。デニスコーチが「ここ2~3か月での成長が素晴らしい。試合の中で他の選手をどう使うかも上達してきている」と1月の琉球戦後語ったように、昨季より平均得点が3.6も上昇し、平均20.6アシストもB1全体で6位にランクされているのは、齋藤の存在抜きに語れない。
また、元NBA選手で日本での経験と実績のあるジェフ・エアーズとクレイグ・ブラッキンズは、現代バスケットボールに欠かせないシュートレンジの広いビッグマンであると同時に、リバウンドなどインサイドの攻防でもしっかり仕事をする選手。また、シェーファー・アヴィ幸樹の加入もあり、スモールフォワードが本職でオールラウンドなスキルを持つヘンリー・ウォーカーを使いやすい状況を作り上げたこともプラス材料だ。
アルバルク東京の選手ばかり補強しているといった声も耳にするが、出場機会がほしい選手と滋賀の状況をマッチさせた首脳陣は称賛に値する。オーストラリアNBL制覇の実績を持つデニスコーチが、狩野祐介、佐藤卓磨、高橋耕陽といった以前から在籍している選手たちと新戦力が機能できるようにした手腕も見逃せない。
21勝18敗の滋賀は現在、西地区首位の琉球と4ゲーム差、2位の大阪エヴェッサと3ゲーム差。琉球はレギュラーシーズン最終週で2試合、大阪は4試合直接対決が残っていることからすれば、チャンピオンシップ進出どころか、大逆転での西地区制覇というシナリオも十分考えられる。2月29日と3月1日の千葉ジェッツ戦は、本当に強いチームになっていることを示す絶好の機会と言えるだろう。
文:青木 崇
辻直人の「 辻な音 」第10回
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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