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野球 コラム 2026年9月6日

大谷翔平、休むなら今が最適な時期

MLBコラム by 山田 結軌
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7月、キャッチボールで調整する大谷

ドジャースの大谷翔平(32)が9月5日(日本時間6日)のナショナルズ戦で3試合連続してスタメンを外れ、そのまま出場機会はなかった。ドジャース移籍後では初めてだ。

今回の負傷は1カ所だけではない。『MLB.com』によると大谷は左膝、右上腕二頭筋、首に不調を抱えている。左膝痛の影響で7月3日を最後に登板しておらず、右上腕二頭筋の問題も投球再開へ向けた調整に影響した。

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9月2日のカージナルス戦では4打数無安打、4三振。打席では苦しそうな様子もあり、試合後にロバーツ監督が首の不調も明かした。5日、ロバーツ監督は大谷が打撃ケージで体を動かした後の状態を確認すると説明。

「今日も状態が良くなければ、ILは当然選択肢に入る」

すでに3日間欠場している現状を踏まえ、数日後も同じ状態ならIL入りを見送った判断が正しかったとは言えなくなるとの考えも示した。一方で、回復が進んでいるなら6~8日程度の休養で復帰させる選択も、15日間離脱させるより有効となる可能性にも言及した。

判断を難しくしている背景には「二刀流」ルールもある。MLBの規定では、二刀流登録の選手は通常の野手が対象となる10日間ILではなく、投手と同じ15日間ILが適用される。IL登録は最大3日間さかのぼることができる。大谷の最後の出場は9月2日。現時点で9月3日付までさかのぼって適用すれば、最短で9月18日に復帰できる。

仮に決断が数日遅れても、近日中にILへ入ればレギュラーシーズン最終週には戦線復帰できる計算となる。

今季のレギュラーシーズン最終日は9月27日。例えば9月9日にIL入りした場合でも、最大3日さかのぼれば9月6日付となり、最短復帰は9月21日となる。その時点から最終戦まで1週間。実戦で打席に立ち、走塁を確認し、投手としての調整が可能ならブルペン投球なども重ねながら、ポストシーズンへの『準備期間』として使える。

練習中の大谷

チーム状況を考えても、まとまった休養を取るタイミングとして悪くない。ドジャースは9月5日時点で85勝57敗。ナ・リーグ西地区首位で、2位ダイヤモンドバックスに10.5ゲーム差をつけている。

昨季まで2013年から13シーズンで12度の地区優勝。今季も制すれば、14シーズンで13度目、5年連続となる。残り20試合で10.5ゲーム差という状況を考えれば、地区優勝の可能性は高まっている。

もちろん、残り試合の重要性がなくなったわけではない。地区優勝球団のうち勝率上位2チームはワイルドカードシリーズが免除され、地区シリーズから登場できるため、第2シード争いも続いている。

9月5日の試合終了時点で、ドジャースは85勝57敗。ブレーブスは同日のフィリーズ戦に敗れて84勝58敗となり、ドジャースがナ・リーグの地区首位3球団の中でブルワーズに次ぐ第2シードの位置につけている。

それでも最優先は10月だろう。ポストシーズンは9月29日に開幕し、地区シリーズは10月3日に始まる。大谷は8月8日に投球プログラムを再開して以降、93打数19安打の打率.204、OPS.704、32三振。今季通算では30本塁打、OPS.906を残しているだけに、投球再開と数字の下降時期は重なる。

複数の負傷を抱えながら目先の数試合への復帰を急ぐより、治療と回復にまとまった時間を充て、レギュラーシーズン最後の1週間で実戦感覚を取り戻して10月へ向かう。地区優勝が近づいている今だからこそ、選択できるプランでもある。

打者としての状態を戻すだけではない。将来的に二刀流を継続するためにも、コンディションを一度立て直す意味は大きい。ポストシーズン、そしてその先まで健康に二刀流を続けられる状態を優先する。その選択は大谷とドジャースにとって、大きな意味を持つのではないだろうか。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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