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野球 コラム 2026年8月31日

千賀滉大、連投を経て深める自信

MLBコラム by 山田 結軌
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キャッチボールをする千賀

メッツの千賀滉大投手(33)が、リリーフ転向後に新たな手応えを得ている。8月29日(日本時間30日)のアストロズ戦。6-2の9回に3番手で登板し、1回1安打無失点。前日に続く連投を無失点で終えた。

先頭アルトゥーベには左中間への二塁打を許した。99マイル(約159キロ)のフォーシームを運ばれたが、続くバーショを中直。ウォーカーの大飛球は中堅ユーイングがフェンス際で好捕し、最後はトランメルを中飛に仕留めた。11球中10球がフォーシーム。結果以上に千賀が収穫としたのは、2日続けてマウンドに上がった際の感覚だった。

メジャーリーグ中継2026

「すごくよかったです。(連投でも)問題なく入れましたし、手応えをつかめる1日だったなと思います」

今季2度目の連投。前回は8月22・23日のホワイトソックス戦で、2日目にサヨナラ本塁打を浴びた。今回は、その経験から次の登板へ向けてメカニクス(投球フォーム)を整理してきたという。

「本当に今日は(連投でも)全然大丈夫だと思いましたし、マウンド上でもたぶん大丈夫と思いながら投げられている。きょうは前回とは少し違った心境でマウンドに上がれたかなと思います」

千賀自身は無失点という結果だけを見てはいない。フォーシーム中心の配球の中で制球のずれも感じていた。

「コマンド(制球)ミスでああいう結果(先頭打者に二塁打)になったので、そういう部分が次の課題になります」

フォームチェックをする千賀

今季は先発8試合で0勝7敗、防御率9.66。8月4日から1イニングを中心とした救援へ移り、その後は10試合で0勝1敗、4セーブ、防御率1.93。1回ちょうどを投げた9試合では計9回1失点、防御率1.00と、役割を変えてから数字は明確に改善した。

ただ、千賀にとって救援転向は単に成績を立て直す作業ではない。先発でも救援でも、自分の投球をどう再現するか。その答えを探す時間でもある。

「どこで(登板を)言われても投げられる準備という面は、僕は正直変わっていないので。自分の大きい枠組みの中でやることは変わっていない」

メッツは61勝76敗で、ポストシーズン進出は厳しい状況にある。それでも残りシーズンは、千賀にとって来季への準備期間になり得る。先発復帰を目指すとしても、救援を続けるとしても、連投の2日目に「大丈夫」と思いながら投げられた感覚は重要だ。

今季の苦しい先発登板を経て、短いイニングで自らの投球を組み直す。その過程でつかんだ感覚が、2027年の千賀を支える土台になるかもしれない。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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