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野球 コラム 2026年8月30日

千賀滉大、「違うスポーツ」と表現するリリーフ転向

MLBコラム by 山田 結軌
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試合前キャッチボールで調整する千賀

メッツの千賀滉大投手(33)が、救援投手として新たな感覚をつかみ始めている。

8月28日(日本時間29日)、本拠地『シティ・フィールド』で行われたアストロズ戦。1-3と2点を追う9回に5番手として登板し、1回を無安打無失点、無四球、2奪三振に抑えた。わずか9球で三者凡退。最速99.3マイル(約159.8キロ)を計測した。

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前回登板となった23日のホワイトソックス戦では、メジャー移籍後初となる2日連続登板を経験した。同点の9回にサヨナラ本塁打を浴びて敗戦投手。その悔しさを抱えながら、中4日の調整期間を過ごした。

「本当に連投に対して(サヨナラ被弾の結果)が自分の中で一番悔しかったですし、そこに対して4日間を過ごした」

この日の99.3マイルについて聞かれても、千賀は「別に1イニングだったら、体さえ悪くなってなければスピードは出る」と淡々と話した。

重要なことは継続できる投げ方、調整ができるかどうか。同じパフォーマンスを連続で続けられるか。暫定的とはいえ、クローザーの役割を担う今、連投はミッションの1つだ。

「イニングの継続だったり、次の日に投げる体力だったり、そういうものは、やっぱりいいものじゃないとできない」

先発として投げてきた千賀にとって、救援は単純に登板イニングが短くなっただけではない。投球に対する思考そのものが変わった。

「単純に違うスポーツみたいな感覚がします」

先発では相手打者のデータを研究し、2巡目、3巡目まで想定する。打者の反応を読みながら、何通りもの配球プランを頭に入れて臨んでいた。一方、リリーフでは「好きな球を投げていく。こっちがアグレッシブな感じでいく」と表現する。

練習の合間にフォームチェックする千賀

8月から1イニングを基本とする救援起用に配置転換された。先発時とは異なり、100マイル(161キロ)近い速球とフォークを短いイニングで最大限に使える環境でもある。それでも本人は、先発と救援のどちらが自分に合うかという問いに関心を向けていない。

「全然考えてないです。本当に何も考えてないですね。ただただ自分がどうやったらよくなるだろう、どうやったら自分がパフォーマンス上がるだろうしか、本当にそれしか考えてない」

そして今回の登板を「本当にいいものは出せた」と評価した。

次のテーマは明確だ。再び2日連続登板となった際、同じ投球を再現できるか。

「明日もし(登板が)あっても、それがいい形でパフォーマンスに出れば、この4日間でやってきたことは成功かなと思います」

先発で築いてきたキャリアの途中で経験するメジャーで初めての本格的なブルペンでの生活。千賀は「すごいいい時間になっている」と話す。現在の役割を将来への結論とは捉えず、自らの投球をもう一段階引き上げるための時間として向き合っている。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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