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野球 コラム 2026年7月21日

佐々木麟太郎、8巡目235位からの「挑戦」が始まる

MLBコラム by 山田 結軌
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ドラフト・リーグに初出場した佐々木麟太郎(2024年6月)

スタンフォード大学の佐々木麟太郎内野手(21)が7月20日(日本時間21日)、フロリダ州マイアミでマイアミ・マーリンズと正式契約を結んだ。

契約金は21万200ドル(約3400万円)。12日(同13日)のMLBドラフトで8巡目全体235位指名を受け、昨秋のドラフト1位指名して交渉権を得た福岡ソフトバンクではなく、幼少期から目標としてきたメジャーへの道を選んだ。今後は傘下のマイナーから大舞台を目指す。

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「自分自身を軸にして、失敗したかしなかったか、ではなく、挑戦したかしなかったか、を選ぶ人生にしたいなという思いで、最終的にこの道を決断いたしました」

花巻東高で高校通算140本塁打を放った佐々木は、卒業後に日本のプロ野球へ進まず、スタンフォード大学へ進学。

大学1年目は52試合で打率.269、7本塁打、41打点、OPS.790だった。2年目の今季は54試合で打率.262、16本塁打、47打点、OPS.952。45四球を選び、全54安打の半数となる27本が長打だった。

MLBドラフト・コンバインでは最高打球速度が115.4マイル(約185.7キロ)、最長458.1フィート(約139.6メートル)を計測。金属バットだけでなく、木製バットを使用した米国のサマーリーグでも長打力を示してきた。

入団表明の会見では、自らの課題と不足を認めながら、成功か失敗かではなく、挑戦する勇気を持てたかを大切にしたいとの決意を示した。日本の高校から米国の大学へ渡り、MLBドラフトを経てプロ入りする独自の道を選んだ。

スタンフォード大学入学後サマーリーグで実戦経験を積んだ佐々木麟太郎(2024年6月撮影)

8巡目全体235位は、メジャー昇格を約束された順位ではない。それでも、現在のMLBには同程度、またはさらに下位の指名から球界を代表する選手へ成長した例がある。

野手で最も重なる存在はポール・ゴールドシュミット内野手(38=ニューヨーク・ヤンキース)だ。2009年にダイヤモンドバックスから8巡目全体246位で指名され、2022年にナ・リーグMVPを受賞。佐々木と同じように大学出身の一塁手で、指名順位もわずか11番しか違わない。

ジェフ・マクニール内野手(34=アスレチックス)は2013年12巡目全体356位からメジャーに定着し、2022年に打率.326でナ・リーグ首位打者を獲得した。タイ・フランス内野手(32=サンディエゴ・パドレス)は2015年34巡目全体1017位ながら、2022年にオールスターへ選出され、2025年には一塁手としてゴールドグラブ賞に輝いた。

投手にも歴史的な成功例がいる。タリク・スクーバル投手(29=デトロイト・タイガース)は2018年9巡目全体255位から、2024・25年にア・リーグのサイ・ヤング賞を連続受賞。ジェーコブ・デグロム投手(38=テキサス・レンジャーズ)は2010年9巡目全体272位から、2014年のナ・リーグ新人王、2018・19年のサイ・ヤング賞に到達した。

プロ入り後は結果次第。ただし、守備位置が一塁中心の佐々木は、マイナーで本塁打とOPSの両面で明確な結果を残す必要がある。全体235位からメジャーの主軸へ進む『挑戦』が始まる。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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