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大谷翔平(ドジャース)
現地9月24日(日本時間25日)に行われたドジャースとパドレスの天王山シリーズ第1戦は、とんでもない結末となった。
パドレスが2点をリードする9回裏。ドジャースは無死1・2塁で打席には9番打者が入り、目下無双状態にある「1番・指名打者」の大谷がオンデックサークル(ネクストバッターズサークル)から戦況を見つめるという状況。しかも、その後もムーキー・ベッツとフレディ・フリーマンが続くという大ピンチをパドレスは迎えた。
しかし、パドレスはトリプルプレーで大谷に打席を回さないという究極の結果でピンチを凌いだ(強行突破を試みると言うドジャースの無策に近い采配が招いた結果であるにせよ)。試合はビジターのパドレスが4-2で勝利し、ポストシーズン行きを確定させた。
また、この結果、ナショナル・リーグ西地区は、直接対決2試合を残して首位ドジャースと2位パドレスとの差は2ゲームとなった。仮に、パドレスが残り2試合も勝利してシリーズをスイープすると、ドジャースは2位に陥落することになる。
なお、『MLB.com』のサラ・ラングス記者によると、試合を終わらせるトリプルプレーはMLB史上28回目のことであり、プレーオフ進出を決めたチームが同じ日にトリプルプレーを記録したのは史上4度目のことで、トリプルプレーで試合を終わらせてポストシーズン行きを決めたのは、今回のパドレスが初めてだったとのこと。
一方、同サイトでドジャースを担当するフアン・トリビオ記者は、現地24日付で投稿した速報記事の中で、この試合を「多くの意味合いにおいて、今週のパドレスとの3連戦は、ドジャースにとってポストシーズンの始まりとなる。この3試合は、彼らがこれから今季最後までプレーすることになるタイプの試合なのだ」と位置付けた。
その上で、「しかしながら、ドジャースは最初の試験に失敗し、シリーズ初戦を4-2で落とした」と試合結果を伝えつつ、「過去2シーズン、ドジャースにとってポストシーズンで悩みとなっている分野」である得点圏に走者を置いての拙攻により、2回以降の得点がストップしたことについて触れ、1点を返し、大谷が次に控えながらもトリプルプレーに終わった9回については、「最も壊滅的だった」と表現した。
地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』も同じような論調で試合結果を伝えており、同紙は同日付で電子版に掲載した記事の冒頭で、試合についてこう伝えた。
「もし、10月のドレスリハーサル(最終的な予行演習)と言うものがあるとするならば、これこそがそれである」とした上で、最後の場面について、「8回に渡りチャンスを無駄にし、残塁の山を築いたドジャースは、9回裏に最後のボディブローを喰らった」と伝えた。
J SPORTS 編集部
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