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野球 コラム 2023年9月27日

不名誉記録を止め、ワールドシリーズ制覇を目指すマエケン

野球好きコラム by 山田 結軌
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ツインズ前田健太はメジャー8年目で6度目のポストシーズンを戦う

復活シーズンだけに、喜びも大きいのではないだろうか。ツインズの前田健太投手(35)は2021年9月に右肘の靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)受け、今季は2年ぶりにメジャーで先発ローテーション投手として戦った。ツインズは、ア・リーグ中地区で2020年以来、3年ぶり13度目の地区優勝を飾った。

「今年はいけるんじゃないか、という思いがあります。なんか新しい雰囲気ですし若手もいっぱい増えているし、違うチームとして歴史は変えられるんじゃないかな、っていうのは感じます」

実はツインズはポストシーズンでは18連敗中。アメフト(NFL)やバスケットボール(NBA)を含めた北米プロスポーツのリーグでワースト記録を更新中、という不名誉な状況だ。前田自身も“その歴史”の一部を経験している。ツインズ1年目の2020年には、ワイルドカード・シリーズ(対アストロズ)の第1戦で先発を任され、5回2安打無失点と好投するも、チームは1-4で敗れ、第2戦も連敗し敗退している。

前田は本来、9月26日のアスレチックス戦でレギュラーシーズン最後の先発に臨む予定だった。しかし、チームは地区優勝を果たし、右肘手術明けのシーズンであるため、コンディション面を考慮し、ポストシーズンまで休養を優先させる方針で先発を回避。今週中にリリーフで3~4イニングの調整登板を経て、プレーオフに備えるという。

今季はここまで20先発で6勝7敗、防御率4・28、101イニングを投げ、112三振の成績を残した。ポストシーズンでは、ドジャース時代の2017~19年に中継ぎの経験がある。現状では、今回のプレーオフで先発の一角を任されるのか、経験あるリリーフ待機になるのか未定。しかし、今からでは今週で終了するレギュラーシーズンのうちに中継ぎ登板での調整期間が確保できないため、先発としてチームは計算しているのではないだろうか。

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