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野球 コラム 2023年2月16日

「万能型三塁手ローレンが殿堂入り、元楽天ジョーンズも今後に期待」2023年米殿堂入り投票

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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また、今回の投票ではいわばローレン同様の万能型選手が明暗を分けた。

東北楽天でも2シーズン活躍した6年目のアンドルー・ジョーンズ(通算434本塁打&外野手としてゴールドグラブ10度受賞)は、前年の41.4%から6年目の今回は58.1%と躍進し、今後の選出の可能性を高めた。

一方で、通算288本塁打&400盗塁に加え、爆弾肩を活かした守備でも名を馳せたボビー・アブレユ(4年目)は、15.4%と伸び悩んだ。通算WARでは、ジョーンズの62.7に対し60.7と大差ないだけに、この差は気の毒に思える。

センターでのアクロバティックな守備で名を馳せたトリ・ハンター(3年目)も6.9%と低迷した。今後は、次年度の資格を保持できるボーダーラインの5%割れも懸念される。通算353本塁打でゴールドグラブ9度受賞。通算WARは50.2に留まるが、もう少し票が集まっても良いと思う。

今回初年度だったカルロス・ベルトラン(通算2725安打&435本塁打で312盗塁、ゴールドグラブも3度受賞)はローレンと同じ70.1のWARが高く評価れたか、46.5%を集めた。これはこれで十分立派だが、アストロズでコーチだった2017年のサイン盗みへの関与がなければ、もっと票は伸びたのではないか。

かつて、あのバリー・ボンズと3〜4番コンビを組み、二塁手として史上最多の377本塁打を放ったジェフ・ケントは今回が最終の10年目だったが、ベルトランと同じ46.5%で候補者リストから消えることになった。

通算509本塁打のゲーリー・シェフィールドは9年目の今回、前回の40.4%から55.0%へと大きく票を伸ばした。しかし、彼は薬物疑惑組であり、最終年の来年一気に20ポイントのアップは難しいと考えるべきだろう。

そして来年は、通算3166安打&477本塁打でWAR93.5を誇るエイドリアン・ベルトレが、引退後5年を経て新たに候補者リストに名を連ねることになる。選出はほぼ確実だろう。

文:豊浦彰太郎

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豊浦 彰太郎

1963年福岡県生まれ。会社員兼MLBライター。物心ついたときからの野球ファンで、初めて生で観戦したのは小学校1年生の時。巨人対西鉄のオープン戦で憧れの王貞治さんのホームランを観てゲーム終了後にサインを貰うという幸運を手にし、生涯の野球への愛を摺りこまれた。1971年のオリオールズ来日以来のメジャーリーグファンでもあり、2003年から6年間は、スカパー!MLBライブでコメンテーターも務めた。MLB専門誌の「SLUGGER」に寄稿中。有料メルマガ『Smoke’m Inside(内角球でケムに巻いてやれ!)』も配信中。Facebook:[email protected]

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