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野球 コラム 2022年10月28日

アストロズ対フィリーズのワールドシリーズは新プレーオフ元年にふさわしい

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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首脳陣も変わった。2017年のワールドシリーズ制覇は、「数字に強いが人間味に欠ける」とも言われたジェフ・ルーノウGMとスタンフォード大出身でセイバーを解するAJ・ヒンチ監督のコンビで掴んだが、今はイエール大学で歴史学を専攻したロマンか派?でもあるジェームズ・クリックGM(もちろん統計分析にも精通している)と、オールドスクール派の代表的存在である73歳のダスティ・ベーカー監督が、選手を纏め上げている。

一方フィリーズでは、6月3日、22勝29敗の時点でジョー・ジラルディ監督の首が飛んだ。しかし、代理を務めることになったロブ・トムソンは、そこからワイルドカード最終枠を獲得するまでチームを立て直した(その結果、10月10日には「代理」が取れて正監督に就任した)。

近年のフィリーズは、2019年春のブライス・ハーパー獲得に象徴される大枚をはたく補強を連発しながらも5割前後をウロウロする存在だった。しかし、2020年12月に編成部門の最高責任者に就任した、将来無視(言い過ぎか)でWin Now派のデーブ・ドンブロウスキーは、補強の手を緩めなかった。結果的には、それが実を結んだことになる。

実は、両球団は1980年にナ・リーグのLCSで相まみえたことがある。2012年まで、アストロズはナ・リーグ所属だったためだ。

当時唯一のプレーオフだった5回戦制のLCSで両者は対決。フィリーズが3勝2敗で勝利(最終的には世界一に)したが、5試合中4試合が延長戦だったこのシリーズは、ポストシーズン史上に残る名勝負のひとつとされている。

今回もそれに劣らぬ熱戦を期待したい。

文:豊浦彰太郎

代替画像

豊浦 彰太郎

1963年福岡県生まれ。会社員兼MLBライター。物心ついたときからの野球ファンで、初めて生で観戦したのは小学校1年生の時。巨人対西鉄のオープン戦で憧れの王貞治さんのホームランを観てゲーム終了後にサインを貰うという幸運を手にし、生涯の野球への愛を摺りこまれた。1971年のオリオールズ来日以来のメジャーリーグファンでもあり、2003年から6年間は、スカパー!MLBライブでコメンテーターも務めた。MLB専門誌の「SLUGGER」に寄稿中。有料メルマガ『Smoke’m Inside(内角球でケムに巻いてやれ!)』も配信中。Facebook:[email protected]

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