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ダルビッシュ有、あとがない第5戦の先発
連日好ゲームが繰り広げられているナショナルリーグ チャンピオンシップシリーズは、ブルペンデーとなった第4戦を打撃戦の末、10-6で打ち勝ったフィリーズが3勝1敗とし、ワールドシリーズ進出へ王手をかけ、本拠地シチズンズバンクパークでの第5戦に臨む展開となった。
1勝3敗で後がなくなったパドレスは、負けたらシーズン終了となるエリミネーションゲームでエースのダルビッシュ有が先発登板することとなるが、フィリーズは第1戦でパドレス打線を零封したザック・ウィーラーが先発マウンドに上がるため、先発投手という観点からは、パドレスにとって運命の第5戦はシリーズ第1戦のリターンマッチとなる。
『MLB.com』が試合前日に掲載した第5戦のみどころ記事によると、ベスト・オブ・セブン(7戦制)のポストシーズンシリーズで3勝1敗とリードしたチームは、これまで91例中77回(85%)、そのシリーズを制している。
仮にフィリーズが第5戦で勝利すると、現行の2-3-2形式(上位シードの本拠地で初めの2戦を行い、続く3戦を下位シードの本拠地で行い、必要に応じてその後2試合を再び上位シードの本拠地で開催)では、本拠地での3試合をスウィープしてシリーズ勝ち抜けを決めた史上10例目のチームとなるとのこと。
パドレスにとっては、今後このシリーズは一戦必勝を期して臨むこととなったわけだが、本拠地ペトコパークへとシリーズを戻すべく先発マウンドに上がるダルビッシュにとって、最大のミッションはこのポストシーズンを通じて絶好調を維持するブライス・ハーパー、そしてこのシリーズに入って突如調子を取り戻したナショナルリーグ本塁打王のカイル・シュワーバー、さらには第4戦で2本塁打と気を吐いたリース・ホスキンスをどう抑えるか、あるいは如何に彼らから長打を浴びずに深いイニングまで投げるかということになる。
パドレスはブルペンデーとなった第4戦で、試合の流れから、セットアッパーのロバート・スアレスとクローザーのジョシュ・ヘイダーを温存しているとはいえ、ゲーム中盤の要となってきたニック・マルティネスが3回47球を投げているだけに、続く第5戦ではダルビッシュがどれだけマウンドを守ることができるかが生命線となることに疑いの余地はない。
一方、打線に視線を転じると、主軸のフアン・ソトとマニー・マチャドが第4戦で本塁打を放ったのは、今後の大逆転でのワールドシリーズ進出へ向け、ポジティブなポイントとなっているが、シーズンを継続させるためには、このシリーズ第1戦で1安打無得点に抑えられたウィーラーを攻略しなければならない。
劇的な逆転でのシリーズ勝ち抜けへ、まず必要なのは、シーズンを終わらせることなく本拠地へと戻ること。第3戦で惜敗を喫したジョー・マスグローブはこの第5戦を前に、「ユウ以外にボールを任せられる選手はいない」と述べているが、そのエースが全身全霊をかけてマウンドでの戦いに臨むフィラデルフィアの決戦を見逃す手はない。
J SPORTS 編集部
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