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野球 コラム 2022年7月13日

大谷翔平とアーロン・ジャッジ、現地メディアが歴史的なMVP争いを予想

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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今季もMVP争いに加わる大谷翔平

アメリカのスポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド』が、今季アメリカン・リーグのシーズンMVPを巡る争いは、大谷翔平(エンジェルス)とアーロン・ジャッジ(ヤンキース)による歴史的なバトルになると予想している。

同誌は現地11日付で電子版に「アーロン・ジャッジ対ショウヘイ・オオタニのMVP争いは歴史的な流れに」と題した記事を掲載。その冒頭で、「テッド・ウィリアムズは1941年に打率.406をマークし、打率、出塁率、長打率の全てでリーグ1位になりつつ、ジョー・ディマジオにMVP争いで敗れた」「ミッキー・マントルは1961年に、WARとOPSでロジャー・マリスを上回るも、61本塁打を放ったマリスが僅差でMVPを獲得した」。

そして「マイク・トラウトは2012年にリーグトップのWARをマークするも、三冠王のミゲル・カブレラにMVPを譲った」と、過去のMVPを巡る名勝負をリストアップし、「投票そのものよりも、MVPの議論が長く語り継がれているのはわずか数例しかない」とした。

その上で、「しかし、今アメリカン・リーグで次々と明らかにされているアーロン・ジャッジとショウヘイ・オオタニによる争いは、前代未聞である」とし、「これは史上最高最高のMVPを巡る議論になる方向へ向かっている」と表現した。

記事では、「今季のジャッジは、ステロイドテストが始まった2003年以降で初となる、年間60本塁打に達するペースで打っている」とし、対する大谷は「35本塁打、101打点、19盗塁のペースで、さらに昨年サイ・ヤング賞を獲得したブルワーズのコービン・バーンズのように投げている(昨季、バーンズはこの時点で9回の平均奪三振数12.6、0.940 WHIP、防御率2.43としていたのに対し、今季の大谷は現地11日の時点で9回の平均奪三振数12.3、0.988 WHIP、防御率2.44としている)」と2人を比較。

その上で、「先はまだまだ長く、両選手とも厳しいシーズン後半を乗り切らねばならず、ヤンキースは時折ジャッジを休ませる必要があり、オオタニは昨年9月の打率を.231にしている」。

そして、「オオタニは6月9日から7月9日にかけて、26試合で打率.301、出塁率.396、長打率.624、8本塁打、22打点をマークしつつ、マウンド上では26回2/3を投げ、4勝無敗、防御率0.00、40奪三振7四球と、野球史上最高の1ヶ月間をプレーしたばかリ」である点を考慮すべきであるとし、「bWARを重んじるのであれば、二刀流の優れた腕前により4.3対3.8でジャッジを上回るオオタニが票を入れる対象」と論じた。

さらに記事では、1960年代にNBAを席巻し、3年連続でMVPを獲得したウィルト・チェンバレンを引き合いに、大谷が二刀流の活躍により毎年MVP候補となることについて、「単に二刀流選手というだけでなく、エリート級の二刀流選手であるということから、彼が毎年MVPを獲得することには、何ら問題はない」とした。

その上で、「オオタニは打点で昨季を上回るかもしれないが、それよりも大きいのはピッチングであり、今季の彼は一段と良く、このまま行けば151回を投げ、9回の平均奪三振数を12.2とし、WHIPを1未満とするペースだが、これは今まで5人の投手しか成し遂げていない(2017年と2018年のクリス・セール、2018年のマックス・シャーザー、2018年のジャスティン・バーランダー、2019年のゲリット・コール)」と、大谷の優位性を主張。

そして最後の段落では、「もし、オオタニがマウンドと打席の両方でこのまま好調を維持するようであれば、ジャッジはWARのギャップを埋めるのに難しい時間を過ごすだろう」としつつ、「しかし、もしこのままエンジェルスが沈み続け流ようであれば、ジャッジはより意味深い文脈で素晴らしい数字を残すということで、アドバンテージを保つだろう」とチーム成績でジャッジが大きなアドバンテージを握っている点を指摘。

記事は「この議論が落ち着くのはまだまだ先の事。これはまだ始まったばかりなのである」と締めくくられている。日本人選手として初となる2シーズン連続のMVP獲得へ向け、果たして大谷はどのようなシーズン後半を見せてくれるのだろうか。

J SPORTS編集部

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