人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
そう、今回の投票においては、実績だけならキラ星のようなスーパースターが名を連ねるが、その多くは選出の要素の一つであるIntegrityという点では大いに議論の余地があるのだ。
殿堂入り投票は投票権を持つ記者による最大10名連記で、選出には75%以上の得票率が必要だが、ボンズ、クレメンスは、ここ5年50〜60%強で足踏みが続いている。ソーサに至っては、最高だった前回も17.0%でしかない。
最多勝利2回に加えポストシーズンでの大活躍で球史に名を残すカート・シリングは、前々回70%台に乗せ(70.0%)、次回の選出がほぼ確実視されながら、前回は71.1%にとどまった。彼の場合、度重なる極右的、差別的な言動が問題視されている。
ボンズ、クレメンス、シリング、ソーサとも、今回が、被投票資格を保持できる最終の10年目の挑戦となるが、見通しは厳しい。
アクロバティックな遊撃守備で人気を博したオマー・ビスケイルの場合は、暴行が足を引っ張った。3回目の前々回に52.6%を獲得し、その後に大きな期待を抱かせたが、前回は投票締め切り間際にDVがスッパ抜かれ、それが影響したか49.1%に後退した。今年の夏、そこに追い討ちをかけるように、マイナーリーグ監督だった2019年の球団バットボーイへの性的虐待も明らかになった。
もちろん、クリーン(だと思われる)な有力候補者も少なくない。前回からの繰越組では、通算316本塁打&三塁手としてゴールドグラブ8度のスコット・ローレン(前回52.9%)、歴代4位の422セーブを誇るビリー・ワグナー(同46.4%)、今回の新規では2007年MVPの名遊撃手ジミー・ロリンズ、通算377セーブが歴代8位のジョー・ネイサンらだ。彼らは将来的には選出される可能性は十分あるが、今回いきなりはチト無理そうだ。
投票は、12月31日に締め切られ来年1月25日に結果が発表されるが、2年連続選出なし、は大いにあり得るシナリオだ。
文:豊浦彰太郎
豊浦 彰太郎
1963年福岡県生まれ。会社員兼MLBライター。物心ついたときからの野球ファンで、初めて生で観戦したのは小学校1年生の時。巨人対西鉄のオープン戦で憧れの王貞治さんのホームランを観てゲーム終了後にサインを貰うという幸運を手にし、生涯の野球への愛を摺りこまれた。1971年のオリオールズ来日以来のメジャーリーグファンでもあり、2003年から6年間は、スカパー!MLBライブでコメンテーターも務めた。MLB専門誌の「SLUGGER」に寄稿中。有料メルマガ『Smoke’m Inside(内角球でケムに巻いてやれ!)』も配信中。Facebook:[email protected]
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
J SPORTS STADIUM2024 広島 vs. 巨人(04/20)
4月20日 午後1:45〜
-
J SPORTS STADIUM2024 広島 vs. 巨人(04/19)
4月19日 午後5:45〜
-
【限定】J SPORTS STADIUM2024 広島 vs. 巨人(04/21)
4月21日 午後1:25〜
-
【限定】J SPORTS STADIUM2024 横浜DeNA vs. 阪神(04/24)
4月24日 午後5:20〜
-
【限定】J SPORTS STADIUM2024 横浜DeNA vs. 阪神(04/23)
4月23日 午後5:20〜
-
J SPORTS STADIUM2024 広島 vs. 横浜DeNA(04/17)
4月17日 午後5:55〜
-
J SPORTS STADIUM2024 広島 vs. 横浜DeNA(04/16)
4月16日 午後5:55〜
-
J SPORTS STADIUM2024 中日 vs. 東京ヤクルト(04/18)
4月18日 午後5:55〜
J SPORTSで
野球を応援しよう!