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野球 コラム 2021年10月25日

「過去10年で世界一2度&最下位4度」極端すぎる球団レッドソックスの2021年が終わった

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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また、2021年は近年の同球団の象徴だった。

レッドソックスは、最近10年で5度ポストシーズンに進出し、うち2度(2013年と2018年)世界一になっている反面、最下位が4度(12年、14年、15年、20年)もある。極めてアップダウンの激しいローラーコースター球団なのだ。編成部門トップもそれを反映し、2011年オフにセオ・エプスティーンがカブスに去ってからは、ベン・チェリントン、デーブ・ドンブロウスキー、そして現在のハイム・ブルームと回転ドアのように入れ替わった。その点では、21世紀になって、世界一こそ2009年の一度のみながら、ポストシーズンを逃したのも4度のみで、ブライアン・キャッシュマンが長期に亘りトップに居座り続けるヤンキースとは対照的だ。

現時点ではレッドソックスには「ご苦労様」の一言だが、このオフの宿題は少なくない。ローテーションの中心であるエデュアルド・ロドリゲスやブルペンでフル回転したアダム・オッタビーノ、大砲のカイル・シュワーバー、エースキャッチャーのクリスチャン・バスケスらがFAとなる。また、クローザーは重要な補強ポイントだろう。その一方で、マイナー組織は充実しているとは言い難く、チームのハート&ソウルだったムーキー・ベッツ(現ドジャース)を放出してまでも着手した再建は道半ばだ。その動きは、今季の予想外の健闘により、方向性の判断が少々難しくなったとも言えるだろう。

就任後2年間で、まさかの最下位とワールドシリーズ寸前までの健闘を経験した37歳の編成最高責任者ブルームの戦略性、決断力、実行力が問われるところだ。

文:豊浦彰太郎

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豊浦 彰太郎

1963年福岡県生まれ。会社員兼MLBライター。物心ついたときからの野球ファンで、初めて生で観戦したのは小学校1年生の時。巨人対西鉄のオープン戦で憧れの王貞治さんのホームランを観てゲーム終了後にサインを貰うという幸運を手にし、生涯の野球への愛を摺りこまれた。1971年のオリオールズ来日以来のメジャーリーグファンでもあり、2003年から6年間は、スカパー!MLBライブでコメンテーターも務めた。MLB専門誌の「SLUGGER」に寄稿中。有料メルマガ『Smoke’m Inside(内角球でケムに巻いてやれ!)』も配信中。Facebook:[email protected]

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