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新型コロナに翻弄された2020年のプロ野球。中日ドラゴンズの大野雄大投手も序盤は調整不足に悩まされ、開幕から6試合勝利がなかった。しかし、そこから5試合連続完投勝利や、45イニング無失点など圧巻のピッチングを見せる。
インタビューの第1回は、開幕序盤にエースとしての働きができなかった時の心境や、開幕連勝中の菅野智之投手(巨人)と投げあって感じたことなどを語ってもらった。
大野雄大
◆苦しんだシーズン前半、開幕から6戦勝ちなし
―― 2020年を振り返っていかがでしたか?
(大野) 個人成績としては想像していなかった、素晴らしい成績を収められたと自分でも思っています。
―― コロナ禍という特殊なシーズンでした。
(大野) 開幕できるかどうか、正直わからなかった中でなんとか開幕できましたが、最初の方は調整不足でした。シーズン前は2日に1回の練習だったり、思うような投げ込みや調整ができなかったので、開幕しても本調子ではなかったですね。
―― 開幕投手になり、それから6試合勝ち星がつかなかった時の心境はいかがでしたか?
(大野) 開幕を任せてもらった投手としては、ダメだと思っていましたし、自分が勝たないとチームが乗っていかないと感じていたので、申し訳ないという気持ちでした。
―― 初勝利の時はいかがでしたか?
(大野) 初勝利が完投した試合【中日 vs. ヤクルト(7/31)】だったのですが、内容で言えば3失点という形でしたが、チームが逆転してくれました。5・6回で替わるのではなく、8・9回まで投げてチームに勝利をもたらすのが、自分の形だと見えたので、自信がつきましたし、ここから巻き替えしていければと思いましたね。
―― 初勝利からは5試合連続完投、そのうち2試合が完封でしたが、連勝中はどういう気持でしたか?
(大野) 5試合も最後まで投げきれるとは、正直思っていませんでした。でも、身体も元気だったので、行けるところまでどんどん行こうというのはありました。最初の6試合で勝てなかった分は、そこで少しは巻き返せたかなと・・・。
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