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現状、メジャーリーグの2020年シーズンがいつ開幕を迎えるのか、あるいは開幕戦を迎えることができるのかどうかは不透明なままだが、仮に短縮される形でレギュラーシーズンが運営された場合、どの球団にどのような影響が出るのか。
『フォーブス誌』の電子版に先月31日付で記事を寄稿したアンソニー・ウィトラド記者は、エンゼルスにとって短縮シーズンは追い風になると睨んでいるようだ。以下、くだんの記事の抜粋である。
『今季のメジャーリーグが中止となれば、ロサンゼルス・エンゼルは他の全球団と同様に痛手を被ることになる。しかしながら、短縮されたシーズンが実現したとしたら、エンゼルスは試合数減少により恩恵を受ける球団の1つとなるだろう。
エンゼルスは2014年以降、プレーオフ進出を果たせておらず、2009年以降、プレーオフでの勝利から遠ざかっているが、これはマイク・トラウトを要しながらもポストシーズン0勝と言うことになる。
短縮シーズンがエンゼルスに最も利する点は投手陣であり、これにより、彼らは6年ぶりのポストシーズンを果たすことができるかもしれない。
昨年、エンゼルスの先発ローテーションは、ほぼ全てのスタッツでリーグ最下位近辺に沈み、100イニング以上を投げた先発投手は1人もいなかった。
しかし、2020年シーズンの開催が遅れたことで、大谷はその開幕に間に合いそうである。2018年にトミー・ジョン手術を受けた大谷は、2020年シーズン開幕の約2ヶ月後となる5月中旬まで準備が整わない見込みだった。
しかし、恐らく6月までシーズンが開幕しなくなったことにより、先週平坦なグランドから投球練習を行った大谷は、先発ローテーションの一角でシーズンをスタートさせることになる。これは球団が喉から手が出るほど欲していた超弩級の肩をもたらすことになる。
さらに、短縮シーズンにより、エンゼルスは162試合で行われる通常のシーズンほど彼の先発試合をスキップさせることなく、彼の負荷を制限することができる。これも、エンゼルスにとってかなり大きなアドバンテージとなるだろう。
シーズンが中止となれば、これら全てのエンゼルスにとって考え得る利点は意味をなさなくなるわけだが、短縮されたシーズンであれば、彼らはプレーオフへ食い込むことができきるかもしれない。
短縮されたシーズンは、先発投手が登板して疲弊する時間が減ることを意味する。それこそ、正にポストシーズンの欠乏を終わらせたいエンゼルスが必要としているものかもしれない』。
J SPORTS 編集部
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