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野球 コラム 2019年10月18日

ポストシーズンをも回避したかつてのガラスのエース、ストラスバーグが迎える初のワールドシリーズ

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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で、本稿の主題であるストラスバーグだ。

故障の多さからガラスのエースというイメージがついて回っていたが、今季はリーグ最多の209投球回と大車輪の活躍を見せ、18勝で最多勝利のタイトルも獲得した。

しかし、彼をポストシーズンとの関連で語る際に、2012年シーズンは避けて通れない。

2009年のドラフトで全体第1位でナショナルズに指名されたストラスバーグは順調に成長し、2010年にはメジャーデビューを飾った。しかし、その後右ヒジ靭帯に損傷が発見されトミー・ジョン手術。2011年はそのほとんどをリハビリで過ごし、終盤に復帰したばかりだった。

翌2012年、開幕前にナショナルズはストラスバーグに対しシーズン160回を上限とする厳格な投球回制限を明言。そして、9月上旬にそのリミット寸前に達するとあっさり彼の起用を打ち切った。この年、ナショナルズは移転後初のポストシーズン進出(地区優勝)を果たし、この年開幕時23歳のストラスバーグは、ルーキーで19歳のブライス・ハーパーと並ぶ象徴だったが、球団の方針はぶれなかった。一説には、ストラスバーグ代理人で辣腕で知られるスコット・ボラスが球団に対し強い影響力を発揮したとも言われている。

そして、ストラスバーグ不在のナショナルズは2勝3敗で地区シリーズで敗退した。

このことは大きな議論を招いた。故障上がりの若い有望な投手の起用に細心の注意を払うことにだれも異論はないが、その時点で故障を抱えているわけではない。しかも、160回という基準に明確な医学的根拠があるということでもない。そもそも、選手にとっても球団にとっても究極の目標であるポストシーズンの機会は、翌年以降も保証されているものではない。ナショナルズは、その後も2014年、2016年、2017年、そして2019年とプレーオフに進出したが、それはあくまで結果である。

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