ダルビッシュ有、「次回は味方の得点後に120％の力を注ぐ」とコメント

シカゴ・カブスのダルビッシュ有が日本時間11日（現地10日）、敵地でのロッキーズ戦に先発登板するも、6回6安打3三振無四球の4失点でこの日も勝利を逃した。

試合はカブスが5-6で敗れたが、ダルビッシュに勝敗はつかなかった。この試合のダルビッシュの投球について、『CBS.com』は同日掲載した速報記事で次のように要約している。

「ダルビッシュはこの試合の大部分で良い投球をしたが、3回にチャーリー・ブラックモンとノーラン・アレナドに打たれたホームランが痛手となり、結果的にはこれが原因で彼には勝敗がつかなかった」。

◆試合結果
CHC｜0 0 4 0 0 0 0 1 0 | 5
COL｜0 0 4 0 0 0 1 1 X | 6

ここ最近、ダルビッシュは調子を上げているが、シーズン序盤の不安定なスタートが響き、投球回数72回で防御率4.89、1.48 WHIP（1投球回あたり何人の走者を出したか）となっている。次回は敵地で行われる、土曜のドジャース戦で登板する予定となっている。

『MLB.com』は「カブスが3ホーマーでリードを奪った後にユウがつまずく」と題した試合の速報記事で、この日のダルビッシュのパフォーマンスを次のように伝えている。

「これは、ここ最近のカブスの傾向が継続された試合だった。カイル・シュワーバーが、またしてもホームランを打ち、ここ2試合ソリッドな登板となっていたダルビッシュにとっては厳しい試合となった。

最終的にクアーズ・フィールドでカブスはロッキーズに5-6で敗れたのだが、試合中、シカゴは3回にデビッド・ボート、シュワーバー、そしてアンソニー・リゾのホームランにより一時は4-0とリードした。

しかし、ダルビッシュは無失点イニングを実現できず、その回の裏にチャーリー・ブラックモンに2ランホームランを浴びるなど、この回だけで彼による全4失点を喫した」。

また、地元紙『シカゴ・サンタイムズ』は同日付で電子版に掲載したカブスの敵地での弱さを嘆く記事にて、「原因はデコボコした枕に違いない。あるいは乗り心地の悪いバスか」。

また、「コロラドは（標高が）高過ぎたのか」とチームの敗因を揶揄した上で、「リードをもらった直後に4点を献上した先発のユウ・ダルビッシュを責めることもできる」とし、本人のコメントを交え、この日のダルビッシュについて次のように伝えた。

「ダルビッシュ？1億2600万ドルの謎は見事な投球を見せ、6回のうち5回を無失点に抑えた。しかし、3回は例外となり、チャーリー・ブラックモンとノーラン・アレナドに2ランホーマーを打たれて4失点を喫したのである」。

「そう、あれは最悪だった」とダルビッシュ。「特に、我々が3本のホームランで4得点した直後だっただけにね」。ダルビッシュには直近の4試合中3試合でこうした傾向が見られる。

「何故なのかは分からない」とダルビッシュ。「理由を見つけないといけない。だから、次に僕らが得点したら、その時は120％の力で投げるようにするよ」。