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野球 コラム 2019年2月6日

降り注ぐ陽光、そよぐ風、溢れる希望「スプリングトレーニングの起源と変遷」

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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ただし、当時のスプリングトレーニングは相当のどかなものだったようで、練習時間は午前中に1~2時間のみというのが一般的で、午後は選手たちは思い思いに過ごしていたという。キャンプはオフの間の酒と薔薇の日々?でなまりきった肉体を開幕に向けて徐々に絞り込んで行くためのもので、今日のように各自が予めしっかりトレーニングを積み、キャンプはシェイプアップされた肉体でポジションや登録枠を争う場、という訳ではなかったのだ。

1949年に公開されたジーン・ケリーとフランク・シナトラ主演のミュージカル映画「私を野球に連れてって」は、20世紀初頭のスプリングトレーニング時期での野球選手のフィールド外のハプニングを題材にしたものだ。主人公は、オフの間はトレーニングより副業のエンタテイナー業に精を出し、キャンプでも練習はそこそこに色恋沙汰三昧だ。ある意味当時の野球選手とスプリングトレーニング像を象徴しているとも言える。

この映画は別にしても、当時のスプリングトレーニングは基本的にシェイプアップが主目的なので、南部で約2週間を掛け体のコンディションを整えると、その後は各地を巡業をしながら本拠地のある北部(1958年にドジャースとジャイアンツがニューヨークから西海岸に移転するまで、MLBの本拠地は基本的にアメリカ地図の「右上」部分に集中していた)に向かい旅を続ける、というのが当時のスタイルだった。

また、当時は各球団とも短い年数でキャンプ地を変更していたようだ。これは、南部各都市が熱心な誘致合戦を繰り広げていたためで、各球団は「売り手市場」であることを最大限に活用し、複数都市と交渉しながらキャンプ開始寸前の1月にベストな条件の街をチョイスしていたという。

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