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野球 コラム 2019年1月22日

球場トレンドの歴史は繰り返す「人工芝が再流行?多目的化も?」

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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そして、鋼鉄の格納式屋根を支えるにはノッポ構造は不利だ。おそらくそのためだろう。新球場のフィールド面はルーフまでの距離を確保するため、地面から70フィート(約21メートル)も掘り下げられた位置にあるという。ちなみに現球場のフィールドは地面から50フィート(約15メートル)だ。ここで問題が出てくる。地面より低くなればなるほど、日照面積が限られてくるのだ。これは天然芝の維持には深刻な問題だ。

チェイス・フィールドの場合も開閉式ドームを採用している理由は厳しい暑さ対策であることは同様だが、人工芝化には少々異なる事情も背後にあるようだ。

この球場も、芝の育成のために昼間はルーフを全開し試合前に閉めているのだが、真夏は殺人的暑さのフェニックスではルーフを閉めても館内を短時間で一気に冷やすのは困難で「お客様に不快な思いをさせてしまったこともある」からだという。もちろん、CS はとても大事なのだけれど、その急速冷却にはものスゴイ消費電力が必要なはずで、そのコスト対策という面もあるかもしれない。だとすると、同様に熱(と雨もだが)対策のための開閉式球場のマーリンズ・パークも同様の悩みを抱えているかもしれない。

また、昨年12月に計画がぽっしゃったことをお伝えしたレイズの新球場プランでも、屋根付き(ここは開かない)のため人工芝の採用が前提だった。

人工芝は、フットボールと兼用の多目的スタジアムの建設ラッシュにより1970年代に普及した。一時は先進性の代名詞のようにもてはやされたが、1992年のオリオールパーク・アット・カムデンヤーズのオープンが先鞭を付けた新古典式デザインの球場建設ブームによりどんどん減少し、いまではレイズのトロピカーナ・フィールドとブルージェイズのロジャースセンターだけとなった。しかし、品質の改良もあり再び復権し始めるか?という感じだ。

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