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野球 コラム 2018年5月31日

メキシコの愛すべき街モンテレイはMLBを誘致できるか?

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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試合終了後は球場周辺のアングラスーベニアの出店を冷やかした。しかし、キャップも、ジャージも海賊版ながら良くできている。ご丁寧に今回のシリーズのロゴもしっかり複製して貼り付けてある。ただし、これらはほとんどドジャースものだ。メキシコとの国境の街サンディエゴに本拠地を置く主催球団パドレスの関連商品はほとんど見当たらない。観客席のファンが身につけているウェア類は目勘定で9割ドジャースだった。フェルナンド・バレンズエラがデビューした同球団がメキシコでも人気なのは理解できるが、そのせいかそれとも溢れるアングラスーベニアのせいか、タマゴと鶏だ。

率直なところ、もしマンフレッドが語った通り数年後メキシコにMLBフランチャイズが設置されることになったとしてもメキシコシティ有利は動かないだろう。ぼくはメキシコシティには行ったことはないが、仮に人々の生活水準がモンテレイと同レベルであったとしても、米国内の都市との差を「数」でカバーできるかもしれないからだ。

それでもモンテレイに可能性を見出すとすれば、米国境に近いこと、メキシコでは有数の野球好きの街であること、そして地元メキシカンリーグ球団スルタネスのオーナー、ホゼ・マイズが球団誘致に並々ならぬ意欲を見せていることだろう。今回を含め計3度のメキシコでの公式戦開催が全てモンテレイであるという事実がその熱意と政治力を物語っている。彼は、1998年のエクスパンション(最終的にタンパとフェニックスが選ばれた)や2000年代に入ってエクスポズが移転先を探していた際(結局ワシントンDCに落ち着いた)にも名乗りを挙げている。

モンテレイを訪れた身としては、この街に幸あれと祈りたいところではある。

代替画像

豊浦 彰太郎

1963年福岡県生まれ。会社員兼MLBライター。物心ついたときからの野球ファンで、初めて生で観戦したのは小学校1年生の時。巨人対西鉄のオープン戦で憧れの王貞治さんのホームランを観てゲーム終了後にサインを貰うという幸運を手にし、生涯の野球への愛を摺りこまれた。1971年のオリオールズ来日以来のメジャーリーグファンでもあり、2003年から6年間は、スカパー!MLBライブでコメンテーターも務めた。MLB専門誌の「SLUGGER」に寄稿中。有料メルマガ『Smoke’m Inside(内角球でケムに巻いてやれ!)』も配信中。Facebook:[email protected]

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