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野球 コラム 2018年5月30日

日大の危険なタックルとは違う考え方から生まれた危険なスライディング

Do ya love Baseball? by ナガオ勝司
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両チームの試合後の表情はもちろん、対照的だった。ハードル監督が「誰がどう見たって危険なプレーだ」と言えば、ディアズ捕手も「あの1プレーで僕の野球人生が終わってたかもしれない」と大怪我する可能性を訴えた。

確かにその通りだ。我々、日本のメディアは(本塁上ではなかったが)、岩村明憲や西岡剛が二塁ベース上で足を払われた際に大怪我したのを目撃している。ハードル監督自身も2015年、当時活躍中だった韓国出身の姜正浩内野手が、二塁ベース上のプレーで走者に足を刈られ、大怪我を負ったという苦い経験がある。今回は大事に至らなかったものの、ディアズ捕手が大けがしていたとしても不思議ではなかった。

一方、カブスのマドン監督は「捕手ってのは」と言いながら、同ポジション出身の監督らしく、こう説明した。

「フットボールのクォーターバックみたいなものでね。フットボールならパスした直後にタックルされることがあるから、クォーターバックはパスを投げた後も危険を回避するプレーをする必要がある。捕手だってそれと同じなんだ。今回のように本塁で走者をアウトにした後、すぐさま塁上を飛び退いて、走者と衝突する危険を回避しなければならないポジションだ。だから我々は子供の頃から、捕手ならば走者が滑り込んで来たら、すぐさま塁上を飛び退いて次のプレーに移ることをコーチングされてきた。今回のプレーだって変わらない」

マドン監督には個人的に最大限の敬意を払っているが、「昔からそうやってきたんだから」風のコメントには少し違和感があった。なぜなら、コリジョン(衝突)ルールが成立したのは、そういう怪我を未然に防ぐのも理由の一つだったからだ。

案の定、翌日になってMLB機構は両チームに「あのスライディングは守備妨害と判定されるべきでした」と通達した。

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