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投球数100球以下での完投勝利を、殿堂入り投手にあやかって「Maddux=マダックス」と呼ぶ。
ブレーブス黄金期のエースとして有名なグレッグ・マダックスは、いわゆるPower PitcherではなくControl Pitcherと呼ばれ、それゆえに球数の少ない投手だった。
1997年7月のヤンキース戦では3安打無四球、わずか84球で完封勝利を収めている。
所要時間は2時間9分だった。
だが実は、現役時代の彼は「制球力より球の動き」ときっぱり言う人だった。
「コントロール云々と言ってくれるのは嬉しいが、たとえば試合で100球投げて、全部狙ったところに投げられる投手なんていやしない。ブルペン(投球練習)ならできるかも知れないが、試合となると僕だってできない。
大事なのは多少、Location=制球を乱しても、打者がしっかりとは捉えられないような球の動き=Movementなんだ」マダックスがそう言ったのは彼の晩年、生涯通算で4度獲得するサイヤング賞を初めて手にした古巣カブスに戻っていた2005年のことだ。
そんなピッチングが5月3日、カブスの本拠地リグリー・フィールドで再現された。
首位カージナルスを相手に4安打(すべて単打)無四球、わずか81球の完封劇ー。
演じたのはカブスのカイル・ヘンドリクス。所要時間は2時間28分だった。
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