人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
前夜、表情を曇らせていたパイレーツのディアズ捕手は「僕や他の捕手にとって安全が確保されたようなものだから嬉しい」と言えば、ハードル監督も「あのスライディングが危険だと球界に知らしめたことが一番重要なんだ」と得意気だった。対照的にカブスのマドン監督は「その解釈には100パーセント同意できない」と辛らつで、悪者にされてしまったリゾも「これが正しいと教えられてきたプレーをやっただけなのに」と怪訝な表情で話すしかなかった。
良いか悪いかは別にして、日本のプロ野球で同じことが起きたら、報道の仕方によってはちょっとした問題になると思う。なぜなら、すでに封殺プレーを終えて塁から離れ、併殺プレーに移っていた捕手の足を払うのはとても「意図的」なことであり、日本にはリゾのようにそれを堂々とやって、マドン監督のように擁護してくれる土壌も存在しないからだ。
米国ではカブス・ファンを筆頭に、リゾのスライディングを支持する人が多い。前出の「不要なプレーではないのか?」と問うた知人はカブスの宿敵カージナルス・ファンであり、もしも彼がカブス・ファンだったら違う質問になったと思う。
MLBが「守備妨害だ」と通達したことがニュースになった直後、あるツイッターでファンがつぶやいた一文が、そんな野球観の違いを反映していた。
「ベースボールも随分とヤワになったものだ。うちの息子もそろそろフットボールに転向する時かな?」
あんなスライディングをする選手も、そんなことを言える親御さんも、日本にはきっといない―。
ナガオ勝司
1965年京都生まれ。東京、長野、アメリカ合衆国アイオワ州、ロードアイランド州を経て、2005年よりイリノイ州に在住。訳書に米球界ステロイド暴露本「禁断の肉体改造」(ホゼ・カンセコ著 ベースボールマガジン社刊)がある。「BBWAA(全米野球記者協会)」会員
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
J SPORTS STADIUM2024 広島 vs. 横浜DeNA(04/16)
4月16日 午後5:55〜
-
J SPORTS STADIUM2024 中日 vs. 阪神(04/13)
4月13日 午後1:55〜
-
J SPORTS STADIUM2024 中日 vs. 阪神(04/12)
4月12日 午後5:55〜
-
J SPORTS STADIUM2024 中日 vs. 東京ヤクルト(04/16)
4月16日 午後5:55〜
-
J SPORTS STADIUM2024 中日 vs. 阪神(04/14)
4月14日 午後1:25〜
-
J SPORTS STADIUM2024 広島 vs. 横浜DeNA(04/17)
4月17日 午後5:55〜
-
J SPORTS STADIUM2024 広島 vs. 中日(04/07)
4月7日 午後1:25〜
-
【限定】J SPORTS STADIUM2024 横浜DeNA vs. 中日(04/10)
4月10日 午後5:50〜
J SPORTSで
野球を応援しよう!