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野球 コラム 2018年5月27日

【広島好き】傘の花が幻想的に開く、マツダスタジアム10周年イベント

野球好きコラム by 大井 智保子
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大瀬良大地がエースの頭角を現しはじめた5月25日。今期2度目の完投で7勝目。阪神タイガースのメッセンジャーに並び、セ・リーグトップタイとなり大瀬良にとって特別な日となった。

マツダスタジアムにとってもこの日は特別な日であった。10周年を記念したイベントがこの日からの3連戦で開催。

◆「傘祭り」に「紙花祭り」

色とりどりの傘が、カープロードから続くメインゲートへの坂道にずらりと並ぶ。傘を通した陽射しが道をカラフルに染めた。まるで歩けるステンドグラスの世界はメルヘンでドラマチック。

正面入り口には紅白の紙の花が咲き並んだ。赤と白の紙の花は鯉が泳いでるようにも見える。大きな向日葵なども紙でできていた。入り口には紙花で書かれた「CAMPO MAIOR」。

どちらも圧巻の、絵本の中の世界のようになっていた。

メインゲートからも正面入り口からも違う楽しみができるが、どちらも野球とは全く関係無い。上映中の映画『狐狼の血』とは真逆なこのメルヘンな世界は、どうして開催されることになったのだろうか。

――「傘祭り」「紙花祭り」とは?

どちらも、ポルトガルで毎年開催されている人気のお祭りなんです。それをマツダスタジアムで再現してみました。傘祭りは、アゲダという地域で、紙花祭りはカンポマイオールという地域のものです。

――どうしてポルトガルのお祭りをしたのですか?

松田元オーナーが「傘祭り」の存在を知り、オーナー含め4人でポルトガルへと飛びました。昨年の7月半ば、アゲダで傘祭りが開催されていた時期です。

10周年のイベントための現地視察でした。圧巻の景色でした。これまで体験したことのないカラフルな世界に感動しました。

現地に行くまでは、上を見上げて楽しむものだと思っていたのですが、実際はそれだけではありませんでした。もちろん傘の屋根も綺麗なのですが、傘を通した日差しが地面にうつり、カラフルに染まっている道がどこまでも続いている光景が何よりも綺麗だったんです。

マツダスタジアムのメインゲートへ続くあの道が虹色に染まるのを想像するだけでワクワクし、10周年にふさわしい催しだと思いました。また、アゲダに行ったことで、カンポマイオールの「紙花祭り」の存在も知りました。

――5月25日~27日というスケジュールはなぜですか?

矛盾しているようですが、「傘祭り」を成功させるには”晴れ”でなければなりません。日差しがあることで初めてあの世界が完成するので。

なので、ここ20年くらいの中で1番”晴れ”てきた日、「晴れ日」を選んだんです。おかげで無事に晴れてくれました!大成功でしたね!

どんなに落ち込んでいても、どんなに疲れていても、晴れやかな気持ちになれそうな道だ。

本場ポルトガルでは、「天国の傘」と呼ばれているそう。広島の市民球場から天国へ、届け勝利の願い。

大井 智保子

大井 智保子

年間40試合以上は球場へ観戦に行く、広島県江田島市出身のカープファン(天谷世代)。「カープ女子」という言葉を世に広め、2014年にはユーキャン新語・流行語大賞でトップ10を受賞。"カープ女子神3"と呼ばれる。本業は広告代理店のOLだが、ライターとの二刀流を目指す! Twitterアカウント

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