人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

野球 コラム 2018年4月29日

ちょっぴり残念だったオークランド50周年記念試合

MLB nation by 豊浦 彰太郎
  • Line

試合は序盤からアスレチックスペースで中盤には大差となった。地元のファンには最高の展開だ。そして、10対0で7回裏が終了した。すると、驚くべき光景が繰り広げられた。ファンが一斉に席を立ったのだ。それ自体は不思議ではない。試合展開は大差だし、観客も50周年記念試合でのI was there!感覚を十分楽しんだ。何より、自家用車にしろBART(サンフランシスコ湾地域を網羅する鉄道)利用にせよ、試合後の混雑は避けたい気持ちは良くわかる。しかし、コロシアムを後にした観客の数がハンパではないのだ。まるでゲームセットのようだった。結果的に8回以降も残って試合を見守ったファンの数は目勘定ではせいぜい1万人くらいだろうか。言いかえればほぼ普段のゲームと同じくらいなのだ。しょせん、無料券なのだから7イニングスも見れば十分だということなのだろう。

この記念試合をどう評価すれば良いだろう。画期的という声もあるかもしれないが、タダ券で観戦し、雰囲気を味わった後はスっと去って行くファンがこの先どれだけ定着するかは判断が分かれるところだと思う。10年前のドジャースのように数多く集めるために、思い切って廉価な設定(多くの席が10ドルそこそこだったと記憶している)をするという選択肢もあったように思う。「お買い得」は次につながるのだと思うが「タダ」はどうだろう。

1940~70年代に、観客に采配を委ねたり、外野フェンスを自軍の攻撃中に前に出すだす可動式にしたり、短パンユニを採用したりの「なんでもアリ」のプロモーションを展開した名物オーナーのビル・ベックも、「無料チケットだけはすべきではない」と自伝で述べていた。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
野球を応援しよう!

野球の放送・配信ページへ