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社会人の日本一決定戦が幕を開ける
全日本社会人バドミントン選手権が、9月4日から9日まで長野県で開催される。27年1月から国際大会が21点制から15点制に変更されるにあたり、日本は今季の国内大会から前倒しで変更を実施。第1種全国大会の個人戦では、今大会が初採用となる。団体戦の全日本実業団選手権では、ハイペースなラリーで上位ランクの選手が苦戦したり、逃げ切りに失敗する選手が出たりと、21点制とは異なる試合展開が増えた。今大会は、社会人の日本一決定戦だが、日本代表など実績ある選手の多くは、国際大会を優先。中国マスターズと日程が重なり、各種目シードに欠場者が出る可能性が高く、全体的に混戦が予想される。主力不在で混戦の中、誰が15点制を攻略して頂点に立つのか、注目される。
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準決勝・決勝 コート7 【先行】全日本社会人バドミントン選手権大会 2026
配信日時 : 2026年9月9日(水)午前9:25 ~
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準決勝・決勝 コート6 【限定】全日本社会人バドミントン選手権大会 2026
配信日時 : 2026年9月9日(水)午前9:25 ~
また、この大会は、全日本総合の出場権をかけた大会でもある。各種目ベスト8は本戦、ベスト16は予選の出場権を獲得できる。全日本総合は、国内最大の大会。例年、各種目の優勝者は、来季の日本代表に内定している。国際大会などで実績不足の選手が、実力でチャンスをつかみ取れる舞台だ。全日本総合の出場権は、ほかにも獲得方法があり、今大会の上位シードは、多くがすでに権利を得ている。しかし、まだ権利を得ていない選手は、この大会を逃すと、自力で獲得できるチャンスは一度あるかないか(地区推薦枠が大会の成績で決まる地区と、推薦で決まる地区がある)。ラストチャンスに近い状況だ。種目別に、注目点を紹介する。
男子単:U24代表の武井らが中心、元世界王者の桃田もエントリー
1シードの武井凛生(NTT東日本)
男子シングルスの第1シードは、U24日本代表の武井凛生(NTT東日本)。全日本総合で2年連続準優勝と活躍しており、来季のフル代表昇格を狙う。優勝で存在感を示したいところだ。第2シードの沖本優大(BIPROGY)は、国際大会優先で欠場が濃厚。ほかでは、日本ランキングサーキット優勝の高橋洸士や大林拓真、秦野陸(いずれもトナミ運輸)、連覇を狙う森口航士朗(BIPROGY)やU24日本代表の宮下怜(日立情報通信エンジニアリング)らが上位候補。前回準優勝の川本拓真(大同特殊鋼)や前回4強の池端元哉(豊田通商)は、まだ全日本総合の出場権がなく、まずは16強入りを目指す。また、森口のブロックには、ノーシードの大物がいる。元世界王者の桃田賢斗(NTT東日本)だ。コーチ兼任となり、出場機会は減ったが、S/Jリーグなどで強さを堅持。7月には上海で行われたメーカー主催の15点制招待大会で優勝を飾っている。ケガを抱えていた前回大会は1回戦途中で棄権したが、今回は、どのような状態と意欲で臨むのか。万全なら優勝候補。16強を超えれば、全日本総合の出場権を手にすることにもなり、注目される。
女子単:第1シード杉山薫のブロックが激戦区
第1シードの杉山薫(BIPROGY)
女子シングルスは、杉山薫(BIPROGY)、高橋明日香(ヨネックス)、舛木さくら(北都銀行)といった日本代表(B代表を含む)経験者に加え、U24代表の白川菜結(ヨネックス)らが覇を競う。第1シードの杉山がいるブロックは、日本ランキングサーキット準優勝の水井ひらり(ヨネックス)、前回準優勝の砂川温香(BIPROGY)を含めて総合出場権を持つ選手が4人ひしめく激戦区だ。日本B代表経験者の齊藤栞(PLENTY GLOBAL LINX)もいる。第3シードの古川佳奈(岐阜Bluvic)は、6月の全日本実業団選手権初優勝に貢献した、チームのエース。彼女のブロックには、全日本総合の出場権を取りたいNTT東日本のエース栗原琉夏や、永渕妃香(北都銀行)、単複2種目で上位を狙う平本梨々菜(岐阜Bluvic)らがおり、混戦模様だ。ほかに、昨季好調時に負傷で長期離脱を強いられた水井寿々妃(レゾナック)、日本ランキングサーキット優勝経験を持つ栗原あかり(再春館製薬所)、新天地に移った木村百伽(三菱電機)らが、全日本総合の出場権獲得を狙う。
男子複:松居/三橋ら中心に混戦、元A代表の井上拓斗が参戦
元日本代表ペアの松居/三橋ペア
男子ダブルスは、日本代表の山下恭平(NTT東日本)/岡村洋輝(BIPROGY)が国際大会に出場。欠場の場合は、本命不在の戦いになる。第2シードは、元日本代表同士で今季から新たにペアを組んだ松居圭一郎(AC長野パルセイロBC)/三橋健也(BIPROGY)。彼ら同様に全日本総合の本戦出場権を獲得済みの相澤桃李/佐野大輔(ジェイテクト)、柴田一樹/山田尚輝(NTT東日本)、U24日本代表の川邊悠陽/松川健大(日立情報通信エンジニアリング)らが中心になりそうだ。総合出場権獲得を目指すペアの中での注目は、元日本A代表で世界選手権8強経験者の井上拓斗(東京都協会)が、B代表経験者の下農走(金沢学院クラブ)と組むペア。柴田/山田がいるブロックから上位を狙う。
女子複:鈴木/山北が中心か、高橋明日香のダブルスにも注目
第2シードの鈴木/山北ペア
女子ダブルスも、第1シードの高橋美優/中出すみれ(BIPROGY)が国際大会に出場。欠場なら、日本代表経験ペアで第2シードの鈴木陽向/山北奈緒(NTT東日本)が中心となる。U24代表の石川心菜/平本梨々菜、清瀬璃子/原菜那子(ともに岐阜Bluvic)、新見桃芭/相磯美心(広島ガス)、日本ランキングサーキット4強の今井優歩/播磨朋奈(ほねごり相模原)も上位候補となるが、他のペアとの差はなく、混戦が予想される。ほかでは、シングルスで日本A代表経験のある高橋明日香が、山川唯奈とのペア(ともにヨネックス)で出場する点に注目。S/Jリーグでのダブルス起用を見越した挑戦となりそうだ。筑波大3年時に学生女王に輝いた中原鈴は、負傷離脱中だったが、今大会で本格復帰。川添麻依子とのペア(ともに岐阜Bluvic)で挑む。
混合複:滝口/松友が第1シードだが、混戦模様
第1シードの滝口/松友ペア
混合ダブルスの第1シードは、滝口友士(豊田通商)/松友美佐紀(東京都協会)。日本ランキングサーキットではベスト8だったが、タイトルを狙う。昨季の全日本総合8強の竹内宏気/川添麻依子(岐阜Bluvic)、日本ランキングサーキット準優勝の永渕雄大(ジェイテクト)/今井優歩(ほねごり相模原)、柴田一樹(NTT東日本)/大澤陽奈(ACT SAIKYO)の4組は、全日本総合の本戦出場権を獲得済み。ただ、飛び抜けた実績を持つペアはおらず、混戦が予想される。前回準優勝の川邊悠陽(日立情報通信エンジニアリング)/石川心菜(岐阜Bluvic)、前回4強の佐野大輔(ジェイテクト)/加藤佑奈(再春館製薬所)らも大きな力量差はなく、上位を狙える。全日本総合の出場権を持っていないペアでは、それぞれ男子と女子のダブルスで日本代表を経験している三橋健也/大竹望月(BIPROGY)がどこまで勝ち上がるか注目される。
文:平野貴也
平野 貴也
1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。
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