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サッカー フットサル コラム 2021年2月18日

新シーズンの注目は川崎の連覇。スーパーカップでG大阪はどのように川崎を封じるのか?

後藤健生コラム by 後藤 健生
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つまり、両サイドバックがセントラルMF的にプレーして、時には同時にバイタルエリア付近まで攻め上がるのが横浜FMのサッカーだが、当然、サイドバックが上がった裏のスペースをうまく狙われると、センターバックが引き出されてしまうなど、守備に綻びが生じる。そこを狙われたことで、横浜FMの失点は2019年の「38」から2020年には「59」まで増えたのだ。

今シーズンも、各チームの監督は「打倒川崎」のために秘策を用意してくることだろう。

その意味で注目されるのが2月20日に埼玉スタジアムで行われる富士ゼロックススーパーカップである。リーグと天皇杯で二冠を達成した川崎に、リーグと天皇杯で準優勝のガンバ大阪が挑む試合だ。

G大阪は昨シーズン、川崎相手に屈辱的な大敗を喫した。

11月25日のJ1リーグ第29節の対戦では0対5というスコアで大敗し、川崎の優勝決定の瞬間を見せつけられてしまったのだ。元日の天皇杯決勝はスコア的には0対1の接戦だったが、川崎に27本ものシュートを撃たれており、試合としては「完敗」だった。

西日本を代表する強豪であり、今シーズンの優勝も狙うG大阪としては、そんな試合を繰り返すわけにはいかない。戦術家を自負する宮本恒靖監督にとってもプライドが懸かる試合であろう。本来であれば、本番のリーグ戦を前に手の内を見せたくない試合かもしれないが、今年の富士ゼロックススーパーカップではG大阪は「ストップ・カワサキ」に全力を挙げてくることだろう。

後方のスペースを消して守るのか、それとも前からプレッシャーをかけるのか。おそらく、それを時間帯によって使い分けてくるのだろうが、G大阪の戦い方には興味が集まる。G大阪には、昨年の開幕節で前年優勝の横浜FMの攻撃を封じ込めて勝利し、横浜FM凋落のきっかけを作ったという実績もある。

もし、富士ゼロックススーパーカップでG大阪が川崎封じに成功すれば、それは他のクラブの監督にとっても重要なヒントとなることだろう。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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