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高みを目指す宇野昌磨が大会2連覇の偉業に挑む | ISU世界フィギュアスケート選手権2023 男子シングル プレビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部ただジャンプ以外はまだまだ成長過程。GPファイナルFSではほぼ全てのジャンプを完璧に飛びこなし、TES技術点では宇野を約3点上回ったが、PCS演技構成点では逆に宇野が16点近くも引き離している。
そのPCSで全参加中最高のパーソナルベストを誇るのが、同じアメリカのジェイソン・ブラウンだ。ご存知、伸びやかなスケーティングと、柔らかな肢体と、極限までに磨き抜かれたプログラムを武器に、4回転抜きで数々の名誉を勝ち取って来た。しかも北京五輪後、アイスショーを転戦することで、持ち前の芸術性はさらに成熟度を増した。全米選手権での「競技会復帰」は銀メダルで祝った。今大会でも、我々をたっぷりと陶酔させつつ、確実に上位に食い込んでくる。
過去3大会は日本とアメリカが男子表彰台を独占してきたが、ヨーロッパ勢も奮闘したい。欧州チャンピオンのアダム・シャオイムファ(フランス)や、昨年末GPFに欧州勢として唯一進出したダニエル・グラッスル(イタリア)は、どこまで表彰台争いに食い込めるか。かつての好調さを取り戻しつつある元GPF3位ケヴィン・エイモズ(フランス)や、今季イタリア選手権優勝以降調子の良さを維持しているマッテオ・リッツォ(イタリア)、今季英国杯で自身初のGP表彰台に乗ったデニス・ヴァシリエフス(ラトビア)等々も伸びやかなスケーティングスキルや高い表現力で、必ずや魅力的なプログラムを届けてくれるはずだ。
また四大陸選手権では4位終わったチャ・ジュンファン(韓国)は、本来のパフォーマンスさえ出すことができれば、表彰台争いに食い込む高い実力はある。その四大陸で嬉しい競技復帰を果たしたボーヤン・ジン(中国)の、4年ぶりの日本での試合出場も、心から大歓迎したい!
そしてキーガン・メッシング(カナダ)にとっては、キャリア最後の世界選手権。昨四大陸選手権で、キャリアで初めてISUチャンピオンシップの表彰台に乗るなど、最高の引退シーズンを全力で突っ走って来た31歳には、自らのルーツでもある国で……思いっきり楽しい時間を味わってほしい。
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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