人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
イ・ヘインがキム・ヨナに次ぐ韓国史上2人目の四大陸選手権チャンピオン「ただただメダルが欲しかった」|ISU四大陸フィギュアスケート選手権2023 女子シングル レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部イ・ヘイン
波乱に満ちたドラマチックな戦いを、自らが制したのだと理解した時、イ・ヘインは思わず両手で顔を覆った。「自分らしい最高の演技がようやくできた」と、ほんのついさっきまで笑っていた17歳の瞳の中には、きっと、美しい涙が光っていたに違いない。ショートプログラム6位からの、大逆転だった。
「最終結果のことをあまり考えすぎずないように心がけていました。だから1位になれるなんて期待さえしていませんでした。ただただメダルが欲しかっただけなんです」(イ・ヘイン)
1800mを超える標高と、昼夜の激しい気温差と、ひどく乾いた空気。誰にとっても決して簡単な環境ではなかった。「標高に慣れる特別合宿を積んできた」と口々に語った韓国勢3人と、「2週間前のアメリカ選手権からコロラド・スプリングスに直行した」という地の利を活かしたアメリカ勢3人が、SPでは上位6位までを独占した。
その中でも、SPを1位で折り返したのが韓国のキム・イェリムだ。プログラム最後のスピンでレベルを3に落とした以外、昨大会銅メダリストはクリーンなパフォーマンスを実現。なによりPCS演技構成点で極めて高い評価を得た。シーズンベストの72.84点で、2位以下に1.34点差をつけ首位に立った。また今季ジュニアJPファイナル3位のキム・チェヨン16歳が、TES技術点で誰よりも高い得点を叩き出し、初出場でSP3位に飛び込んだ。
地元アメリカで……むしろ世界中で優勝大本命に挙げられていたイザボー・レヴィトは、つまりSP2位に甘んじた。普段以上に丁寧さと安定さを心掛けた滑りで、むしろTES技術点だけなら今季自己ベストの高得点だったし、キム・イェリムをわずか0.08点ながら上回っていた。一方でPCSがグランプリシリーズ時ほどには伸びなかった。しかも演技時間が制限タイムを超えたとして、減点1もついた。
全員滑走後に行われる上位3選手による記者会見では、15歳のレヴィトは、「満足しています」と笑顔を見せた。ところが翌日のフリースケーティングでは、「体調不良」を理由に、滑走直前に棄権が発表される。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
ドキュメンタリー ~The REAL~ 【アルペンスキー特集】飽くなき探求心 佐々木明の挑戦
3月31日 午後11:00〜
-
4月23日 午後8:00〜
-
フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋 【吉田唄菜&森田真沙也】
3月12日 午後7:00〜
-
スキージャンプ FIS ワールドカップ 2023/24 男子 フライングヒル プラニツァ/スロベニア(03/24)
3月24日 午後5:15〜
-
3月9日 午前8:55〜
J SPORTSで
フィギュア スケートを応援しよう!