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ジョージア人として史上初の欧州王者。20歳のグバノワ「これはコーチたちと続けてきた努力の成果」| ISU欧州フィギュアスケート選手権2023 女子シングル レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部フィンランドの15歳ヤンナ・ユルキネンは、母国で、初めての欧州選手権で、決して物怖じしなかった。アリーナに詰めかけた市民を熱狂させたばかりか、成績面でもしっかり7位に食い込んだ。
若く爽やかな旋風は、なによりレポンドが巻き起こした。今季前半はジュニアGPに参戦しつつ、チャレンジャー大会にも派遣を許された16歳。3Lz(SPは4分の1回転不足と踏切注意、FSは踏切注意)以外は、すべてをノーミスで演じ切った。スピンとステップは、ヘンドリックスと同じく全体で4人しかいない「オールレベル4」の評価を受けた。数年前までモデル業も行っていたという16歳は、細く長い手足を、氷上でも美しく活かす術を持っていた。
「欧州選のメダルは、もちろん私にとって、キャリアで叶えたい夢でした。でも今回は私にとって初めての大会ですから、順位に関しては何の期待も持っていませんでした。ただ自分のベストを尽くしたい、クリーンなスケートをしたい、と考えてこの場にやってきたんです」(レポンド)
無欲で全力を尽くした結果が、SP、FS、トータルと3つのパーソナルベスト。さらには銅メダルさえ勝ち取ってしまった。スイスにとっては2011年サラ・マイヤー銀メダル以来12年ぶり(11大会ぶり)の女子シングル表彰台であり、男子ルーカス・ブリッツギの銅メダルと合わせると2008年のマイヤー&ステファン・ランビエール以来となる朗報だった。
SPで4位に食い込んだはオリガ・ミクティナ(オーストリア)は、FSで転倒3回と大きく崩れトータル12位に終わった。またニコル・ショット(ドイツ)は、逆にSPで2回転倒16位と出遅れたが、FSではベテランの意地を見せた。トータル9位まで順位を戻し、自己最高位タイで7度目の欧州選手権を締めくくった。
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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